134 ごはんが食べたい
朝だ。
いつもより早いが、わたしは猫に起こされた。猫に促されるままごはんをあげる。
わたしはごみを出しに外へ行き戻ってきた。
そしてキッチンで水を飲む。
すると猫がわたしにすりよってきた。
まさかまたごはんの催促か?
とりあえずわたしは、テレビのニュースを見に行った。
猫もわたしについてきた。
わたしの側の床に横になり、寛いでいる。
そんな時、猫がわたしを見上げながら鳴いた。
「くぅ」
「なーに?」
わたしは猫を見ながら答える。
そしてまた猫が鳴く。
「くぅ」
「なーに?」
わたしも猫に答える。
わかっている。これは猫のごはんの催促だ。
たが先程食べたはずだ。だから、わたしも敢えて「ごはん」という言葉を口にしない。
そのまま時間が流れるが、猫とわたしの問答は続く。
そんな時、猫がしびれを切らして立ち上がった。
そしてわたしの膝に乗り、わたしの手に自分の手を絡める。目線はもちろんわたしの目にロックオンされている。
わたしは観念し、猫に尋ねる。
「ごはん食べたいの?」
「くぅ~くるる」
猫の返事が返ってきた。ごはんを食べる気満々だ。
わたしは仕方なく、少しだけ猫にごはんをあげる。
猫は、あっという間に食べてしまった。
すると猫は満足したのか、ケージに入り寝てしまった。
どうやら眠りたかったようだ。




