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125 タックル
わたしは、寝るためにベッドへと向かう。
すると猫が、歩いているわたしの後ろから、わたしの足をめがけてタックルしてきた。
猫は、遊びたいようだ。
わたしは、足を止めて振り返る。
すると、猫はダッと逃げていく。
わたしは、またベッドへと歩き始める。
すると猫はまた、わたしの足にタックルしてくる。
そして、わたしが振り返ると逃げていく。
どうやら、これが猫の遊びのようだ。
わたしは、ほどなく、ベッドへ辿り着いてしまった。
しかし猫は、遊び足りない様子だ。
わたしは猫の遊びに付き合うべく、キッチンへと向かう。
そしてまた、ベッドへと歩き出す。
すると猫は、またわたしの足にタックルしてくる。わたしが振り返ると猫は逃げる。それの繰り返しだ。
三往復してやっと、猫は落ち着いてきた。
わたしは、ようやくベッドに横になる。
その時、猫がわたしのお腹に飛び乗ってきた。
「うぐっ」
まだ遊び足りないのか?
わたしは、猫と遊ぶのも体力がいるとつくづく思ったのだった。




