119 ×× ☆
わたしは、クモ(昆虫。以下××という)が嫌いだ。漢字で書くのも嫌だ。
そんなわたしの家に××が出た。
最初に見つけたのは猫だ。猫がじっと天井を見つめていたのだ。
わたしは、猫の視線をたどり上を見た。すると、××は天井に張り付いていたのだ。
ひぃ!天井に××が!どうしよう!とにかく退治しなければ!
手は届かない。何か棒のようなもの......あっ!猫のおもちゃ!
おもちゃだろうが何でも良い。××を退治するのだ。
わたしは猫のおもちゃの棒を、天井の××に差し出す。すると××が落ちてきた。
は、早くティッシュで......と思うより早く、猫が動いた。
そう、ずっと猫は××の動きを見ていたのだ。猫は××を捕まえようと手を出す。
そして、猫は××を捕まえ、食べた!
くっちゃくっちゃと食べる音が響く。
ぎえー!食べた!食べちゃった!
可愛い顔をしてワイルドな!
ぎゃー!××を食べてから、わたしの手を舐めようとしないでー!
はっ、口直しだ!
わたしは、とりあえず猫にごはんをあげる。
ふぅ。疲れた。
それ以来猫が天井を見つめるたび、わたしはびくびくしている。




