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116 遠くから
わたしがベッドの上で、本を読んでいる時だった。
「ゥゥァゥゥゥゥゥゥァウウウアアアアア」
だんだん近づいてくる声。
走りながらなのだろう。声が震えている。
叫び声のような、そうでないような声らしきものを発しながら、猫がわたしの所へやって来た。
「ンアウッ」
猫は、何か怒っているようだ。鼻息が荒い。
一体どうしたんだ。
先ほどまで猫は、ケージで寝ていたはずだ。
そうか。猫が寝る時、わたしが側にいた。
しかし、猫の目が覚めたら、わたしがいなかった。
それで慌てたのかもしれない。
それにしても、なんて声を出すんだ。
ウチの子は本当に猫なのだろうか。




