100 何故に
隣で寝ている猫が寝言?いびき?のようなものを発している。
そして、「ンアッ」と言って飛び起きる。
猫のいきなりの行動に、こっちが驚いたわ!
それなのに、何故に猫はわたしを恨めしそうに見ているのか。
わたしが何かしたわけではない!自分のせいだろう!
猫は、ゆっくり起き上がり、横になっているわたしの顔の匂いを嗅ぐ。これは、いつものことだ。
すると次は、わたしのお腹の上に乗ってきた。しかも、喉を鳴らしている。心境の変化か?
わたしが猫を撫でてあげると、猫は自分の頬を押しつけてくる。頬を掻いて欲しいらしい。
しかし、今は夜中だ。早く寝たい。わたしが適当に、猫の頬を掻いていたら噛まれた。きちんと掻けということか。
だから寝たいんだってば!
猫は、あくまでわたしのお腹の上から降りようとしない。
わたしは、猫をナデナデする。猫も落ち着いてきたようだ。
結局、猫はわたしのお腹の上から退かなかった。しかし、これくらいで怒ってはいけない。少しくらい苦しくても、とにかく寝るんだ。心を無にして......
.........寝られん!寝ながら腹筋運動をしている気分だ。
静まりかえった部屋に響くのは、猫のゴロゴロ音。
あぁ、寝たい。




