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神を信じる
アデラ王女の婚約発表があって、ジネヴラは焦った。
なにかをしなければならない。
ただ見ているだけでは駄目だ。
ジネヴラの信仰心。
篤信と迄はいかないそれが問題なのだと彼女は悟った。
神の預言を、すぐに信じなかったことが問題だったのだ。
だからこそ神は現れて、ジネヴラを叱咤したのだ。
神はかくてありき、と。
二律背反な感情をただもて余すだけで、なにもできる筈ないと決めつけてしまっている自分はもういない。
「神よ」
ジネヴラには祈るしかできなかった。
祈れば、きっとなにかが変わると信じていた。
そのうちにアデラ王女は結婚した。
そして王が死に、国は傾いていった。
ジネヴラは神を信じた。
信じて、信じて、祈った。
王が死んだとき、カシェルが捕まった。
カシェルは牢に繋がれ、裁判にかけられた。
篤信者は神に祈れば神のご加護があるのだ。
信じて、信じて、祈った。
そして神の預言はその通り実行された。
ジネヴラは神を棄てた。
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