何度目の『君を二度と泣かせない』だろう
可愛い君。
愛しい君。
大好きな君。
君を絶対に泣かせない。
君を二度と泣かせない。
そんな男になろう。
君の頬を伝う、あたたかで透明な雫を見るたび。
やわらかくてあたたかい君を抱きしめるたび。
僕は心のなかで勝手に君に誓う。
何度も。
そう、何度も。
君を泣かせてしまい、その度に心のなかで誓っては破る。
いったい、いつになったら君を泣かせずにすむのだろう。
いったい何度目の『君を二度と泣かせない』なのだろう。
いったい、いつになったらそんな男になれるのだろう…
悲しみで頬を濡らす愛しい君を抱きしめながら。
僕は性懲りもなく、心のなかで君に誓う。
『君を二度と泣かせない』