いきなり名づけ⁈
がんばった
私
がんばった
配下α「我らは主のもの、この世のすべてを主のものに。」
魔王「その忠誠しかと受け取ったぞ。」
魔王の外見はまだ子供のようであるのにその発する一言一言に威厳があった、それはなるべくして魔王として生まれたからなのか、もしくは過去の魔王の知識を持っているからなのか今はまだ分からない。
「では、名を与える」
魔物たちからどよめきが起こった。
なぜなら、名づけは膨大な魔力と精神力が必要で、世の中を見ても名づけを行うことのできる生物は、心身ともに成熟しきってやっと行えるようになるのだから。
配下β「恐れながら申し上げます魔王様、まだその段階ではないのではないでしょうか?まだ誕生されたばかりなのに無理をされてはいけません。」
魔王「それぐらいわかっている、だが今無理をしてでもするべきなのだ。」
配下γ「魔王様がするべきと判断されたことに異を申して申し訳ありませんでした。しかし、これはあなた様のことを思ってのことだったとご理解ください。」
魔王「わかっている、だがこれはしなくてはならない。先代の魔王たちの知識から判断を得た結果、これが一番良いとされる行動なのだ。」
そして魔王が誕生してから一日もたたずに名づけの儀式が始まった。
魔王「では名づけを始める。」