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向日葵狂信者  作者:
プロローグ
1/6

向日葵と太陽

マジで何年ぶりだよって話だけど帰ってきました。

ペースはゆっくりだけど頑張って完結させるから読んでいってね。

 私の悩みを聞いてもらう前に、一つ質問をさせて頂きたい。皆様は、向日葵の花の性質をご存知だろうか。

 日に向かうという名前に恥じず、彼らは花咲くその瞬間から、常に太陽を追い続けるという使命感に駆られている。何が起きようが、自分がどうなろうが、そんな物は知ったことではないとひたすらに太陽を見つめ続けるのだ。

 なんとも健気な話だと皆は言うが、私はこれに文句を言いたい。健気と言えば聞こえはいいが、それは意志薄弱なだけではなかろうかと。もっと自分の意思を持ち、私は梃子でもここを動かぬ、という強い精神を持つべきなのではないのかと。花にそんな文句を言っても仕方がないと思うなら、どうかこれを人間に置き換えてみてほしい。

 目上の者(太陽)に決して意見せず、唯々従順に付き従う人間たち(向日葵)。なんとも情けない話ではなかろうか。花であるならまだ可愛げがあったものだが、これでは救いようもない。

 思ったよりも長引いてしまったが、本題だ。皆さんお察しのとおりではあるだろうが、一応言わせて頂くと、私の悩みはこの救いようのない方にあるというわけだ。

 さあ、それでは、ここで語ろう。私の悩みと、その顛末を。


 これから始まるのは、私と「彼」の、どうしようもない三週間の物語だ。

 人は誰も死なないし、不思議な力も奇跡もないが、それでも良ければ聞いていって欲しい。


 もう一度繰り返そう。

 人は誰も死なないし、不思議な力も奇跡もない。

 これは、そんな物語だ。



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