アナタとの出会い。
私とアナタの出会いは、何て言うか何て言うの??
私は、高校からの友達と女子会をしてた。
最近彼氏ができた子。
子供が二人いる子。
結婚して仕事も順調な子。
みんなリア充ですね。
毎年やっている年末の女子会。
今回は私が運転手でお酒我慢します。
最近の報告からはじまり、子供、仕事、おしゃれなお店。
話す話題はとぎれない。
あー。えーっと。
やっぱりしますよね…
恋人の話。女子ですもの。大好きですよね。
「出会いとかないの?」
『ないです。』
「合コンはしないの?」
「旦那の友達とか紹介しようか?」
「わりと身近にいるかもよ?」
『そーですかね?』
ほっといてください。どうせ、何年もいませんよ!
諦めてないけどできないんだもの!
「顔で選んじゃだめよ?」
「えー。ジャニーズ系がいいよね。」
「筋肉は、欲しい!」
『どぉなんだろね?』
考えたこともない。私、どんな人がタイプなのかな?
お互い好きならなんでもいいと思うんだけど。これは、綺麗事かな?
『ビックリするような出会いをしてみたいかも…』
「わかる!これって運命的な!?みたいな??」
「一目見てビビビ???」
「はじめは嫌なやつだけどあとから優しくってとか?」
どんな出会いがいいとか、どんな状況で告白されたいとかいろいろキャッキャしながら盛り上がっていたら
『きゃーーーーーっ』
居酒屋の襖でわけた個室にいた私たち。
襖の側にいた私。
ドンって音とともに襖が倒れてきました。
重いです。
痛いです。
暗いっす。
今年最後の女子会だったのに。
なんでこんなことなるの??
涙が出そう。
「大丈夫!?ごめんね!!」
パーって明るくなったと同時に男性が目の前にいた。
『え』
ビックリして目を見開いちゃったら涙がこぼれた。
「本当にごめん。痛いところある?」
男性は頭を撫でたり肩をさすったりしながら、怪我をしてないかとかいろいろ聞いてくる
『大丈夫です。』
と、言いながらも私は泣いてしまった。
襖を挟んだ隣で忘年会をしていたアナタがバランス崩して襖ごと私の方に倒れてきて
最初は私の友達も怒っていたのになぜか最終的には合流みたいな感じで。
泣いてしまった私の側にはアナタがずっといてくれて。
私の友達とアナタの友達にひやかされまくりながら連絡先を交換しました。
私たちはビックリするような出会い方をしました。