豹変
拓人を失ってから早3週間。
自分の部屋に閉じこもっていた。
大切な人が目の前で死んでいくのを何回も見た。
そう考えると、前にあったような胸の痛みじゃないものが日に日に増してくる。
「神様…俺は何かしたかい?」
「俺はこの世界に何かしたか!!!」
「うがぁぁぁぁっ……」
胸が苦しくなり、その場に崩れる。
『これは違う!!…前にあった奴だ…嘘だ…ろ!?まだ…死にたくね……ぇ…』
窓から隙間風が侵入し、カーテンが踊る。翻るカーテンの外から、黄金に輝く丸い月が顔を出す。
「恨むぜ……世界。」
突如として巻上がる土煙。神楽の部屋は一瞬にして煙に覆われた。
数秒後、煙が去った、現れたのは人ではなく狼の姿をした狼人間だった。
「アァァァァアァァアーーーッ!!!!!」
いきなりとして現れた狼人間は神楽の部屋を破壊し尽くした。殺戮、破壊しか知らないこの生き物にとってこんな部屋…安かった。
数分も立たないうちに神楽の部屋は瓦礫の倉庫と化した。
「アオォォォォオオォォーーーン!!!」
遠吠えを放ち、窓を突き破り無人の方向へと走り出した。
その方向には大きな森があった…。
感情を失い、理性を失い、友を失い、そして自分を失ってしまった彼は人を殺すことしかできない狼人間になってしまった。
どーもふゆつきです!まだ続いてますよーww
遅くなってすいません!反省してまーすwwww
次は早く出来たらいいなーと思ってマース。次回もお楽しみにw