決別
屋上に現れた狼人間。
その姿に恐怖を覚えた神楽。
すると、腕の方から声が聞こえた。
「神楽、生きてたんだな、よかった。」
そう言い残し彼は脱力した。
「は?待てよ、お前までも死ぬのか?皆俺をおいていくのか?おい!待てよ!」
目から溢れる熱いものを拭いながらやっと着いた病院で検査してもらったところただの気絶だった。
安心感に狩られた神楽は拓人の病室に花を添え後にした。
久しぶりの家、全く家に顔を出していなかった、まぁ家には親とか仕事でいないし居ても居なくても変わんないんだけど、何となく家の雰囲気を感じたくなった。ドアノブの感触。懐かしい。小学校の頃は親も居たから「ただいまー」って大きな声で言ってたっけ?
いろんな記憶が混ざりに混ざりながら自分の部屋につくと無意識にベッドに飛び込みそのまま泥のように眠りに着いた。
次の日、ふと起きると午後2時だった。携帯を取るとメールが一通来てる。誰だろうと思い、開いた。
『月下餓狼 / 神楽 / お前の大切な宝石をまた一つと砕く、お前は俺らの敵だ。最後には神楽という宝石を 砕いて見せるから覚悟しとけ。』
「げ、月下…餓狼…?」
最悪だった。昨日の屋上の奴だと一瞬で分かった。
それと同時に宝石というのが拓人という事も一瞬で分かった。頭で考えながら体はもう病院へと向かっていた。
案の定病院の前にはパトカーが大量に止まっていた。
周りの音なんか全く聞かずに俺は走っていた。拓人の病室じゃなきゃいいと願いながら、走った。
カーテンで区切られた病室。
窓が開いており、カーテンがヒラヒラ踊る。
息を切らせながら拓人の居たところへと近づきカーテンを勢い良く開けた。
「ッ…!?」
そこには人間の姿はなく、ただ真っ赤に染まった液体が壁中に飛び散っていた。
神楽はその場に崩れ落ちた。自分の眼からこぼれ落ちる液体が血と混ざり合い微妙な色合いを奏でていた。
どうも、みなさん、ふゆつきでーす
どう?投稿ペース早かったでしょ?笑笑(*^^*)
次も早く投稿出来るといいなーなんて思ってます。
ではまた次回!コメント待ってるよー!
返せないかもしれないけど笑笑(*^^*)