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変化

神楽side


「ちっ、リア充め!」


小道の石を蹴りながら帰る神楽。

何故か今まで思ったことのない感情が込み上げてくる。糞ッ!糞ッ!糞ッ!

クリスマス彼女と一緒の拓人に対し、孤独の神楽、いわゆるクリぼっちという奴だ。

こんな満月の中俺は一人なのか、そう思った瞬間、


「調子のりやがって…ゔぐっっ!」


急に胸が痛くなり、その場に倒れこむ。

別に苦しいわけでもない、ただ激痛が走る。

その場を歩いていた人が救急車を呼び、神楽は近くの大型病院へと搬送された。


目を覚ましたのは3時間後---


「ゔっ…こ、ここは?」

「ん?ここは病院だ。」

「あぁ、そうか、って誰!?」


そこには私服で神楽の横に座っているおじさんがいた。


「私はここの院長じゃよ。」

「自分は?どうしてここへ?」

「胸が痛かったんじゃないのか?」

「そうなのか?何も覚えてない…」


院長は白衣を着用し、俺を違う部屋へと連れていった。


「何をする、おっさん…」

「記憶喪失障害の恐れがある、早急に検査する。」


そして、精密に検査されたがおかしいことに脳へのダメージなどは一切なかった。


「本当に何も思い出せないのか?」

「本当だって、何回言わせんだよ。」

「いや、おかしいんだ、どうしても。どこを精密に検査しても何も見当たらない」

「ってか俺はもう動けるんだ帰る。世話になった」


神楽は強引にその病院を後にした。

ちっ!今日はイヴなのに1人かよ…拓人め…

心でリア充爆ぜろと唱えていると、電話がなった。


「もしもし、朱雀です。」

「おぉ、神楽イヴ暇か?」

「全然暇だ。なんかしようぜ?」

「じゃあ、東京の渋谷区で待ち合わせだ」

「おけ。すぐに行く」


2人の待ち合わせ場所は東京都の渋谷区となった。神楽の電話相手は森鷲幹太(もりわしかんた)、同級生だ。

渋谷は人が多いのかなと思いながら電車に揺られていると、カップルの会話が聞こえてきた。爆ぜろと思いながらも耳を傾ける。


「明日、なん年ぶりだったかの皆既月食らしいぜ?一緒に見ようぜ?」

「見るぅーー!」


一見何の変哲も無い会話だが、神楽は恐怖を感じる。何で…皆既月食と行くだけで寒気がするんだ?その後もそのカップルは月の話をし続ける。

その度に心臓が痛くなってくる。


『ゔがぁっ!やばい!この感じ、前にも!』


身体が熱くなるのを感じた。

たったの10分間がとても長く感じた。


「次は、次は渋谷区、渋谷区でございます」


汗を大量に流し、死にかけのゾンビの如し歩き出す。


途端、目の前に地面が近づいてきた。


------------------------------------------------------------------------



気づくとそこは病院だった。


「ここは…病院…?」


「そうだよ、いきなり倒れてびくったんだからな」


聞き覚えのある声。そこには幹太がいた。


「森鷲…なんでここに?」


「なんでって…」


途端、大柄の男2人が病室に入ってきた。

一回もあったこともない、こんな奴、(いち)ミリともしらねぇ。でも、分かった。こいつらは見舞いでも何でもない。2人の心は恐怖の二文字に制圧された。


すると、男の一人が腰のあたりからリボルバーを取り出し、幹太に向かって発砲した。


ドォォォン!


その銃弾は軽々と幹太の体を浮かせ、心臓を貫いた。悲鳴とともに散る鮮血。

神楽は黙って睨むことくらいしかなかった。

悟った、『俺も…死ぬんだ』と。

すると、男の口から驚きの言葉が発せられた。


「お前が神楽だな。そこの死体からよく話は聞いていた。ほう、いい眼をしてる。殺しはしないが、痛めつけさせてもらう。」


男はリボルバーを再装填させ、発砲。

神楽の両腕、両足が軽々と吹き飛んだ。


「ゔがぁぁぁぁぁあ!」


「俺の名はジェスだ。生きてたらまた会おう」


警察と医者が走ってくる音がした。


「またな、神楽。」


ジェスは窓から飛び降り闇の中へと姿をくらました。


「おい!手をあげろ!」


「な…に!?」


緊急手術(きんきゅうオペ)だ!二人を手術室(オペしつ)へと早急に運べ!早くしろ!」


12時間の大変な手術だったのは後から医者から聞いた。幹太はその場で即死だったらしいが、俺は医者の最強の腕前のおかげで、両腕両足を接合してもらい、切断まえと変わらないほどまで回復していた。

神楽は感謝しきれないほど感謝を医者にし、そこを後にした。


「ジェス…お前は幹太の何を知ってる?俺が手前ェ殺すまで死ぬなよ。」


驚くほど冷静に自分の口から発さられたその言葉は自分が少しずつ変わりつつあることを鮮明に表していた





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