創造主から生まれたもの
世界観とか舞台の構想を、おおまかに描いてます
創造主
最初、この世界には何もなかった。
真っ白。
真っ白というのも認識できない真っ白。
この世は2つのモノで分けられるという。
一つは存在するもの、もう一つは存在しないもの。
真っ白なキャンパスに掲げられた想像の世界は、有象無象のイメージから
何者にもなりえる、あらゆる可能性が宿っている。
その全てが、かつて存在した記憶としての証か、
もしくはこれから生まれるであろう未来の作品の姿となる。
創造主は、マナと呼ばれる筆に手をとった。
筆に理を載せる。そうだな。
基本の3原色を元にこの世界を描こう。
「光」と「影」と「キャンパス」
創造主は、その存在に色の役割として真名を練り込んだ。
「太陽」
「月」
「地球」
光がキャンパスの一部に降り注ぎ(太陽が地球に降り注ぎ)
影がキャンパスの一部を覆い隠し(月が地球に闇色を産み)
キャンパスは光と影のリズムで動き出す(生命が生まれる)
その役割を示すのが「真名」だ。
そしてこの3原色が、様々な生命を生み出し、それぞれの小さな「真名」を無数に形作っていった。
創造主こそが生み出せる夢幻永久機関といったところか。
この作品を、創造主はコードと呼ぶメモリ媒体として水晶石に記録し、天体として夜空に浮かべた。
ごらん、あの星空を。
あれは星座といってね、星と星を繋ぐ線で、無数の世界と繋がっているんだよ。
あの星は作品の結晶。
創造主は、その星をメモリ媒体にいつでも呼び起こすことができるし、
こうして様々な星たちに、存在を診てもらうことが出来るんだ。
星の数だけ「真名」がある。
創造主も、その星と同じ「真名」が定められている。
創造主は、星の運命と共にするのだ。
同じ名は惹かれ合い、共鳴し、既に起こったこととして、万人の人生に波及する。
創造主は、水晶石を一枚のカードに改変した。
また水晶の欠片を織り交ぜたディスクにも置き換えられた。
さらには、欠片が別の欠片と混ざり合い、まったく新しい宝石として地上に降り注いでもいた。
たくさんの軌跡、たくさんのマナが生まれ。
やがて創造主は、あることを思いつく。
「そうだ、幼女をつくろう。」
これまで何かもの足りないと思ったのは萌え成分なんだな。
つぶらな瞳で幼い、天使みたいな子が欲しいな。よし。
創造主は星に語りかける。
幼女+天使...のキーワードで検索、HIT数45600000件
その中で私の趣味に合うのは、うんコレだな!
光にさらさらと靡く金色の髪、
アクアマリンの色をした透き通るような瞳、ぱっちりまつ毛
マシュマロのようなふわふわのお肌、ちょっぴり赤みがかった可愛らしいほっぺ。
肩にちょこんと生えた小さな羽。
それらのパーツを組み合わせ
一糸まとわぬ姿を水晶のコードに記録し、
そして、真なるマナの力で現実に召喚...
にぎにぎ。
ああ、なんて可愛らしいお手手。
ちっちゃいわ。幼女だわ。可愛いわぁ〜...
「。。。。」
きょとんと、つぶらな瞳で創造主の方を見る。幼女。
「ふぉおおおおおおおおおお/////////////」
創造主は、その時。真なる愛に目覚めた。
(おおお、これが神の奇跡なのか。この内から沸き上がる幸福は何だ。これが芸術たるものか。ふぉおおおおお、言葉にならん!!)
「。。。。にゃまえ?」
幼女がつぶやいた。
おお、そうか。想像主たる私が名付け親にならぬと、この子は正式に存在いた事にはならぬな。
この子は、宇宙の記憶の数々からそれぞれのパーツを受け継ぎ、創造主のマナを注いで生まれた生命。
あの宇宙では、彼女たちは何と呼ばれていたのだったか...
創造主は、その中から1文字ずつ拝借し、組み合わせてこう名づけた
「エノ・オルゼ、うん。エノ・オルゼ。言ってみてごらん?」
「えのぅ〜。るーじぇ?」
あはは、ちょっぴり言いづらいかな?
「エノ・オルゼ、これが正式な名だけど、普段は自分の言いやすい名で名乗るといいよ?」
「えのぅールーじぇ! エノるじぇー!る? えノるじぇー。ますたー。わたし、エノゥジェール?」
わあああああ、自分で名前言えたね。よしよし。愛称はエノゥ・ジェールだね。
創造主は、あまりの可愛さに幼女「エノゥ」を抱きしめた。
やがて、エノゥ・ジェールへの愛に目覚めた創造主は、
エノゥに多くの生命の記憶を継承し、愛し、
幼女もまた成人としての記憶を受け継いだことで
覚醒し、女神となる。
生命の女神「わたしはてんしよ♪」
数々の星の記憶をその身に宿した、宝石のような。
創造主にとって、最も愛の形に近い、その子を新しい星の名前として、大事に大事に育て上げた。
ディスクのバックアップも抜かりなしだ。
これから、創造主と女神との楽園性活が始まるのだ♪
幼女は偉大です(' '*)