あつしちがい
先日、ある音楽家の方のプロフィールを知りたくて、ネットで検索をした。その方のフルネームを漢字で入力しエンターキーを押した。
画面にでん! と出てきたのは、60代と思しき男性だった。
「誰やねん!」
私は小さく叫ぶ。画面に出てくるのは30代男性のはずだった。しかし、その時点で画面に出ているのは60代と思しき男性。私が入力した通りの漢字で名前の表記がある。名前の横には〝俳優〟とあった。
だから、ちがうて!
コイツ誰やねん、と思いながらもう一度、検索をかけなおす。名前プラス音楽で検索をかけると、探していた人が画面に現れた。
――あつし ちがい……
ぱっと閃いた言葉が頭の中でリフレインする。
「あつしを探したら全く別のあつしが出てきた」
何かことわざになりそうな現象。そのことが妙にツボにハマり、しばらく一人で笑った。これを書いている時点でもこっそり思い出し笑いしている。
読んでいただき、ありがとうございました。
自分と予想していたものと全く別のものが目の前に提示されると人の思考はフリーズするんですね 笑