歴史〔文芸〕
司馬遼太郎とか、塩野七生とか、宮部みゆきとか、荻原規子とかを思い浮かべられた方。
お前は何も分かっていない。
ウェブ小説の『歴史』とは『主人公が過去に転生/転移して、現代知識などを使って活躍する』作品群のことです。
なんだそれ。
異世界転生・転移と何が違うんだ。
もちろん、何も違いません。
ただ、過去の現実世界が舞台なので、それなりの整合性が求められると言うか、歴史に詳しい人でないと書けない、書きにくいジャンルだと思います。
それで、作品数のグラフですが。
グラフ8-1【歴史〔文芸〕】作品数(年)
2017年 0,954 □
2018年 1,025 ■
2019年 1,109 ■
2020年 1,153 ■
2021年 1,217 ■
2022年 1,358 ■
■は1,000、□は500以上1,000未満
2023/01/31取得、検索範囲指定『初回掲載日』
ザ・虚無。
これはジャンルとして成立しているのでしょうか?
一応、右肩上がりではありますが。
ポイントのグラフも見てみましょう。
グラフ8-2【歴史〔文芸〕】上位100件の総合ポイント合計(年)
2017年 0,927k ■■■■□
2018年 0,860k ■■■■
2019年 0,823k ■■■■
2020年 0,860k ■■■■
2021年 1,098k ■■■■■
2022年 0,495k ■■
■は200k、□は100k以上200k未満
数値は千の位までの概数(百の位を四捨五入)
2023/01/31取得、検索範囲指定『初回掲載日』
思ったよりも優秀です。
作者数と(ポイントを入れる)読者数の比率が、他のジャンルとは一味違います。
実は『歴史』って、人気ジャンルなんです。
『腕白関白』なら筆者も聞いたことがあります。
読んだことはないですが……筆者は日本史が全然駄目で……。
なんか日本史が前提になってますが、実際、人気なのは、日本の戦国時代です。
まあ、それはいいです。
文字数も見てみます。
グラフ8-3【歴史〔文芸〕】上位100件の文字数合計(年)
2017年 32,197k ■■■■■■
2018年 41,583k ■■■■■■■■
2019年 31,927k ■■■■■■
2020年 35,214k ■■■■■■■
2021年 29,190k ■■■■■□
2022年 14,759k ■■□
■は5,000k、□は2,500k以上5,000k未満
数値は千の位までの概数(百の位を四捨五入)
2023/01/31取得、検索範囲指定『初回掲載日』
なんとなーく、健全っぽい感じがします。
短編主体のジャンルをけなすつもりは……なくもないのですが……ちょっと安心します。
気難しい読者が多い、とかも聞きますが、まあ、それもいいです。
『歴史』の現状については、こんな感じです。
次のページでは、ジャンル『推理〔文芸〕』について見ていきます。