No.0002と服屋
どうもPVが徐々に伸びて嬉しい朝廷です。
でもこっちの方がもう一つのより伸びが悪いですよね……
まぁまだここから伸びてくれる事を期待します。
それではNo.0002と服屋、スタートです!
さて、ゲーム内で一日が過ぎた。
あの後2時間ほど【体術】の訓練をし、一旦ログアウトし、リアルで飯を食べたり、仮眠をとったりして再びログイン。
ログアウトの為に自室で寝てログアウトしたが、その時に軍服を着たままだと変な感じがしたため、今日は先ずアカネのような町用の服を買うことにしようと思った。
因みに昨日からの成長したステータス。
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名前【ウィル】
性別:男
所持金18500G
所属【軍隊】
LV10
HP1000
MP100
STR42(+5)
VIT20
AGI40
DEX50(+5)
INT20
LUK30
SP0
【スキル】
【採取】LV1【射撃】LV10【体術】LV15【衝撃耐性】LV6【DEX強化】LV12【体術の心得】LV10【STR強化】LV5
【称号】
【隊員番号No0003 ウィル】
【装備】
右手:無し
左手:無し
頭:ランク1用軍帽
腕:ランク1用手袋
胴:ランク1用軍服(上)
腰:ランク1用軍服(下)
足:ランク1用軍靴
アクセサリー:眼鏡
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サブウェポンがメインウェポンより成長してるってどういうことだよ……
それになんかSTR強化までとっちゃったし……
訓練のお陰でSTR若干伸びてるしな……
今のところ【採取】が死にスキルなんだよな……
ま、まぁ良いだろう。
それと【体術】のレベルが上がったことでアーツも追加された。
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アーツ名:【強パンチ】
ジャンル:近接
使用条件:【体術】LV10
消費MP10
説明
渾身の力が籠った拳を繰り出す。
ノックバックが発動する。
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アーツ名:【強キック】
ジャンル:近接
使用条件:【体術】LV10
消費MP10
説明
渾身の力が籠った蹴りを繰り出す。
低確率で気絶状態にする。
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アーツ名:【貫手】
ジャンル:近接
使用条件:【体術】LV15
消費MP10
説明
貫通力を高めた手によって、相手の体を貫く技。
拳よりも威力が高い。
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この3つだ。
【強~】はMP消費以外は普通に使いやすいし、【貫手】も敵を繋ぎ止めるのに役立ちそうだな……
【貫手】で貫通させて動けなくなっているところでもう片方の手で殴るも良し、撃つも良しだしな。
これは良いアーツを手に入れた。
さて、それじゃあ気を取り直して先ずはリュウのもとに【巫】を取りに行こう。
「おぅ来たかウィル。待ってたぞ。」
俺がリュウの元につくと、リュウは【巫】を片手に
こちらに手をふっていた。
「ほい。これ直しといたけどもうそんなに早く壊すなよ?」
「恩に着る。」
俺は【巫】を受け取り、そのまま町に向かう。
さて、出てきたは良いがどこに行けば普通の服が売ってるのだろうか……
まぁ西の職人エリアに行けば何かあるだろ……
そう考え踏み出そうとした瞬間に後ろから声が聞こえる。
「おーい!ウィル!ちょうど良かった!」
後ろを振り返るとアカネと一人の男性プレイヤーが居た。
服装から見るに【軍隊】所属のようだ。
「ちょっと待ってくださいよアカネさん。俺なんも説明受けてないし!」
「落ち着いてよシュウ。ウィル紹介するねこっちはNo.0002のシュウ。」
「えーっと話は聞いてますウィルさん。シュウですよろしくお願いします。」
俺はその言葉に軽く頭を下げる。
そのままシュウともフレンドになった。
「それでいったいいきなり走り出したのはどうしてなんですか?」
「えっ?だってウィルが居たしちょうど良いかと……」
「ちょうど良いってそれ以外には?」
「特に無いけど?」
アカネからのその言葉を聞くとシュウは思いきりため息をついて、膝から崩れ落ちる。
話を聞いているとシュウはかなり序盤からアカネに引っ張りまわされてるようで、今も一緒に番号が一桁台の人を探してるらしい。
俺はその二人のやり取りが終わったのを確認してアカネに、服の販売場所を聞いた。
その時にシュウが小声で「喋れるんだ……」って言ってたのを聞き逃さなかった。
俺は別に喋れないんじゃなくて、極力喋りたくないだけなんだよなぁ……何か勘違いとかされてそうで怖いな。
そんな事を思いながらアカネと話をする。
聞くところによるとその服を作った人は好き嫌いが激しいらしく、アカネも気に入られたから作ってもらえたらしい。
それで、一人でいきなり行くと帰らされるだけだと思うからとこの後一緒に探すのを手伝う代わりに着いてきてくれるみたいだ。
ま、多分ウィルなら大丈夫だと思うけどねとアカネは続ける。
シュウはこれ幸いと逃げようとしたところをアカネに首根っこ捕まれてた。
南無。
アカネに連れてかれた場所は職人エリアの路地裏のような場所で周りには人が全然いない。
どうしてこんなところにアカネが来たのか謎だったが、本人が言うには何となくフラフラしてたらたどり着いたらしい。
猫か?と思ったらシュウも思ったらしくアカネに突っ込んでた。
案外二人の相性は良いのかもしれない。
しばらくすると前を歩いていたアカネがいきなり止まり、ドアを叩いた。
すると中から女の人がニュッっと出てきた。
「何?アカネちゃん昨日の今日でどうしたの?」
「いやあのねハリちゃん。実は服を作って欲しい人がいるんだけど……」
「いやだから私は貴女の様なかわいい子とか、格好いい人にしか服は作らない……」
そう言うハリちゃんと呼ばれた女性はこちらを見て固まっている。
「ね、ねぇもしかして今回の依頼者って……」
「うん、そう。あそこの軍服のウィルって人なんだけど……」
と紹介されたので頭を下げる。
「い、イケメンキター!美青年、美青年だ!このゲームって顔そんなに弄れないはずだからリアルでもこれくらいの……ひゃっほうやったー!眼福眼福。まさに鴨がネギをいや、アカネちゃんがウィルさんを背負ってやってきた!アカネちゃん大好き!」
とそういいながら彼女はアカネを持ち上げてクルクルと回している。
あーこれヤバイ人だ……
因みに一度も注目されなかったシュウは一人寂しく端の方でうずくまっていた。
やはり不憫ポジか……ドンマイ!
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