ミッション受注と眼鏡
どうも最近ある映画にはまってる朝廷です。
何の映画か分かった人は感想にて教えてください。(露骨な稼ぎ……)
まぁ小説内にもヒントありますので……
それではミッション受注と眼鏡スタートです!
「ふぅ」
息をつき、呼吸を整える。
手には【巫】、眼前には複数の的。
3カウントを自分の頭の中で数えおろし、0と同時に走り始める。
微妙に動く的に照準を合わせて撃っていく。
何かが弾ける様な音を出しながら、複数の弾が銃身から飛び出し、軽快な音を立てながら、的を壊していく。
そして最後の大きい的。
これは威力が少し足りないため弾を【貫通弾】に変え放つ。
先程までよりも少々重い音を立て、的が破壊される。
【中級シュミレート完了】
【クリアタイム30秒】
【命中率90%】
【クリアランクS】
【Congratulations!】
よし!
俺は無言でガッツポーズを取り、大の字に倒れる。
体は若干汗ばんでいるが、備え付けのタオルでその汗を拭き取る。
あれから1時間30分。
因みに時間は現実時間の3倍となっているため、リアルでは現在30分しか経過してないことになる。
最初は初心者級をクリアするだけにしようと思ったのだが、やってるうちに初級、中級も勢いでクリアしてしまった。
全部をSランクでクリアするのは大変だったがそのお陰でステータスが若干育った。
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名前【ウィル】
性別:男
所持金2000G
所属【軍隊】
LV1
HP100
MP10
STR21
VIT20
AGI21
DEX22(+5)
INT20
LUK10
SP0
【スキル】
【採取】LV1【射撃】LV3【体術】LV1【衝撃耐性】LV1【DEX強化】LV3
【称号】
【隊員番号No0003 ウィル】
【装備】
右手:量産型低級光線銃【巫】
左手:無し
頭:ランク1用軍帽
腕:ランク1用手袋
胴:ランク1用軍服(上)
腰:ランク1用軍服(下)
足:ランク1用軍靴
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STRとAGIとDEXが若干上がり、いくつかのスキルのレベルも上がっている。
さて息も整ったし片付けも終わったからフィールドにでも向かおうかな……
「またの利用をお待ちしてますね。ウィルさん。」
後ろから聞こえる受付嬢の声に会釈で反応してからこの第一の町バレンの軍本部に向かう。
「こちらにカードをかざしてください。今回貴方に課せられているミッションがカードを通して記録されます。」
軍本部に居た受付嬢は忙しいのかこちらを一瞥するとそれだけ言って手元の書類に目を写す。
俺は言われた通りにカードをかざすと画面の端の!マークが点滅した。
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ミッション
ノービスボアを10体討伐。
期限:24時間以内
説明
ランク1用の討伐依頼。
これが出来れば少しは上官の評価もあがるだろう。
素材は好きにして構わない。
報酬
100G
上官の評価上昇。
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ミッション
ノービスラビットを10体討伐。
期限:24時間以内
説明
ランク1用の討伐依頼。
これが出来れば少しは上官の評価もあがるだろう。
素材は好きにして構わない。
報酬
100G
上官の評価上昇。
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ミッション
ノービスウルフを10体討伐。
期限:24時間以内
説明
ランク1用の討伐依頼。
これが出来れば少しは上官の評価もあがるだろう。
素材は好きにして構わない。
報酬
100G
上官の評価上昇。
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常設ミッション
遺跡の発見調査
期限:無期限
説明
これは【軍隊】としての永遠の任務だ。
自己で見つけた遺跡に関しては攻略不能と思う以外は自己で攻略して構わない。
しかし報告は絶対だ。
発見次第ではランクが上がったりする。
報酬
要相談
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リリース記念限定ミッション
ゴールデンモンスターの調査もしくは討伐。
期限:七日間
説明
迷い人が現れてから何度が黄金に輝くノービスモンスター達の突然変異種が確認されている。
このモンスターを発見もしくは討伐することは【軍隊】に目に見えて貢献することになるだろう。
報酬
上官の評価かなり上昇。
発見
1000G
討伐
10000G
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なるほど……
ノービスモンスターはまだしもゴールデンモンスターか……これはリソースの奪い合いが激しそうだな……
俺は頭の中で立ち回りを考えながら、そ軍本部に踵を返し、一路フィールドに向かった。
軍の敷地から出ると賑やかな町の様子が目にはいる。
色々なところでNPCの出店があったり、プレイヤーの露店があったりする。
俺は特に急いでも無いので色々な店を物色しながらふらふらと歩いて行く。
その内一つの露店が目に留まった。
女性プレイヤーがやってるアクセサリー屋のようだがその中で一つ気になる物があった。
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防具名:眼鏡
ジャンル:アクセサリー
装備条件:無し
耐久値100
説明
ただの眼鏡。
特にこれといった特徴も無くステータス補正もない。
若干頭が良くなる気がする?
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まぁ様はおふざけ用のグッズだ。
アクセサリーは一人で複数個つける事が出来るが、中にはこのような効果のない飾りの様な物もある。
本来なら要らないのだが……
俺はそのアイテムを指さし、女性プレイヤーの方を見る。
「えっ?えっとそれは100Gですが……」
俺は表示されたトレード画面にその分のお金をいれる。
良し購入完了。
「ま、まぁ私もβで色々と実用的な物を作って疲れたと言うのもあって、ぱぱっとあるもので作った物なのでお金は……ってあれ!?購入終了してる!?」
俺はさっそくこのアクセサリーを装備する。
リアルでも電子端末を弄るときに眼鏡は着けるがやはり不思議な気分だ……
さて何時までも店の前にいると邪魔になるしそろそろ……
「あの!」
「?」
「SS撮らせてもらって構わないですか?宣伝用に使いたいんですけど……」
俺はそれに無言で頷くと、眼鏡に手を添えるようなポーズをとる。
そのままSSを何枚か撮られる。
「あ、ありがとうございます。店の宣伝用として使わせてもらいます。」
そう言いながら女性はフレンド申請をしてきた。
女性の名前はキューブと言うらしい。
「ウィルさんですね。それじゃあ今回はありがとうございました。またのご来店お待ちしております。」
俺はその言葉に頷き返し今度こそフィールドに出る門の方に向かっていった。
ブックマーク、評価、感想、誤字報告あればよろしくお願いいたします。