一話
『キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン』
「隆平授業終わったぞ!
いつまで寝てんだ!」
?
啓太が声をかけてきた。授業は終わったみたいだ。
昼休みに入っていて、周りのやつらは昼飯を食べている。
20分くらい寝てたかな?現代社会なんか勉強しても意味ないし。
「わかってるよ・・・」
寝起きで不機嫌な声を出しながら、
小さく息を吐いていすから立ち上がった。
高校生活が始まって約二ヶ月。
高校生活にも慣れてクラスのやつらとも仲良くなった。
ほかのクラスにも仲いい奴はいるけど・・・。
「次の授業は?」
まだ、俺の声は低く不機嫌なままだ。
「現文」
「・・・寝れないな」
「まだ寝るつもりかよ!」
啓太はあきれたような声で言った。
「こんなやつにテストで負けてる俺っていったい・・・」
啓太とはよくテストの点で勝負をする。
ほとんど俺が勝つのだが・・・
俺は毎時間のように寝ているがちゃんと勉強してるし、
テストの点も取っていた。
勉強してるといっても、テスト一週間前からだけど.
・・・
結局俺は昼飯を食べ終わっては寝て、
その後の授業も寝てばかりだった。
『キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン』
帰りのSTが終わり、
部活へとみんな行こうとしていた、
まぁ俺と啓太は帰宅部なのでそのまま家へ帰るのだが・・・
・・・
「啓太悪い・・・、教室に忘れ物したわ。先帰ってて」
「ついて行こうか?」
「いい。一人で行くわ」
俺は自転車をおいて一人教室へ帰っていった。