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青狐ナキの異世界生活  作者: 翁坂 咲凪
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04・幼女御一行と魔道具店

初めてのお買い物紳士淑女付き

「なんでだ、俺が行ってもいいだろう」



「いや、仕事してくださいノーマン様。あなたが出張る難易度じゃないんで」



「難易度の問題ではない。行きたいんだ」



「もうほんと、部屋戻って仕事しろ。ノルンに言うぞ」



「いいじゃないか、俺が行っても。あんな素直なハンターそうそういないぞ。俺が現役の時の後輩なんぞかっわいくないのばっかりだった。お前も含めてな」



「自分だってそう可愛げのあるほうじゃなかったでしょうに。まぁ、昔の私がアホだったのは認めますがね」



「昔の話はしてくれるなっ。ランからもいい子だから丁重に頼むって言われてんだ。すべての危険を跳ね除け丁重にエスコートせねばならんのだ」



「あなたが先に始めたんでしょうよ。エスコートは私で十分です。あなたが出張る案件じゃないって言ってるでしょ」



「でも行きたいんだから行くんだよ」



「にーさんー、あまりアリー困らしちゃダメっていつも言ってるでしょー。ナキちゃんも待ってるし、困ってるー」



明らかに自分の事で言い合ってる2人を前にオロオロしていると、背後からついさっき聞いたばかりの声がした。

ギルドのノルンさんだ。ノーマンさんと兄妹だったのか。



「の、ノルン?どうしてここに、ほんとに呼んだのかアレシアーー!ああ、ナキ様、本日もご機嫌麗しゅう」



「いえ、今呼ぼうとしたところですので、まだ呼んでは無かったですね」



「ラン兄がねー、たぶんこんな感じだろうからって。出動命令がねー」



「い、嫌だ。後でどれほどの不利益を被ろうと俺は行く、俺が行く。ノルンだろうと今の俺を止めることはできんぞ」



「はいはいー、んじゃ、行っといでよー。お留守番は私が引き受けといてあげるからさー」



「「え?」」



「馬鹿が湧かないようにゴリゴリ威圧していけってさー。ふぁいとふぁいとー。あ、アリーも行きたかったら行っていいぜー」



「あーれま、ランちゃん本気だねー」

「え、ノーマン様はちょろいとしても、ランガルド様まで落としたんすか。うわー、お嬢さんやりますね」



一言も話さないうちに話が進んでゆく。

てかノーマンさん門番さんじゃなかったんですねごめんなさい。

久々に自分の見る目のなさを実感している。

確かに朝の門番1人だけだったけど、朝だからかなーって思ってたよ。



とりあえず話聞いてれば皆さん偉い人な感じバリバリだし、私にできることは1つだ。



「本日もこちらに宿泊したいと思っております。ライナー魔道具店に行きたいのですが道がわからず困っております。お礼は致しますので道を教えていただけませんか?」



機嫌を損なわないよう下手に下手にお願いすることだけである。



「もちろんでございますナキ様」

「お任せくださいませ」



「2人とも護衛としてなら腕は確かだから安心して行っておいでー。あ、こっちの残念な男は私のにーさんでノーマンって言うの。一応このホテルの支配人で、普段は真面目に仕事してるし、そこまで警戒しないであげてねー。んじゃ、私は行くわー」



「は、はい。昨日もお世話になりまして、ありがとうございました。本日もお手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。アレシアさんもよろしくお願いいたします」



偉い人には巻かれるのだ。

あの会話聞いてそんな偉い人に申し訳ないとか言うのは、謙虚ではなく空気読めないだ。

私にできることはただ流される、これのみである。



「もちろんでございます。至上の安全をお約束いたします」

「素直に頼まれるだなんてそんなことが…」



さっきから聞いてれば、この世界の子供、どんだけ凶暴なの?



詳しく話を聞いてみると、なんとここは亜人の町なんだそうな。

そして聖女が終生を迎えた街でもあるらしい。

300年前はまだ亜人がすっごい迫害されてて、見つかったら捕まって奴隷みたいな。

それを悲しんだ聖女が亜人を保護するために作った町らしい。

この町にいる亜人迫害するべからずみたいな。



亜人たちは安全に生きられる場所ってことで、死に物狂いでこの町を目指した。

自分の子供だけでもって、死を覚悟して逃げてきた亜人もいたようだ。



そんなこんなでできた亜人の町、最初は問題もかなり多かった。

皆が皆家族以外を信じず、息を殺して日々を生きていた者ばかり、気を抜いたらやられる、舐められたら終わりの精神で、喧嘩だなんだとトラブルが絶えなかった。



そのたびに聖女が出張って、鉄拳制裁で収めていたらしい。



やがて少しづつ家族以外すべてを威嚇しなくても生きていけるという理解が浸透していき、平和な町になった。



んが、聖女が死んだ事により、国やら他の町やらが手を出してくるようになり、亜人の絶対安全時代は終わってしまった。

だが聖女が生み出し、守っていたこの国を支配や滅ぼすのはあまりにも恩知らずではないかと思う者たちが町の外にも少なからずいて、さらにこの町を壊されないよう目を光らせている3人の猛者が守りを固めているため、内外ダブル守護構造で少し治安が悪いくらいで済んでいるんだって。



内の筆頭こそ竜王ランガルド、そう、あの、怒らせると怖いギルドのランガルドさんだ。

怒らせると怖いというか、怒らせちゃダメな人だった。



竜王とかラスボス級の名前じゃないですかやだー。

ノーマンさんは№2らしい。

アレシアも否定しないし本当なのだろう。

戦闘能力だけならランガルドさんにも負けないらしい。

アレシアも否定しないし本当なのだろう。

というかすごい複雑な道ズンズン行くんだけど、私この道覚えられるかな…。



「こちらになります。道がかなり複雑になっております。完全に覚えるまでは、私に声をかけていただけばいつでもご案内いたしますので、ご遠慮なくお申し付けくださいね。では、参りましょう」



「……、お願いします」



かなり忙しいようだし、ノーマンさんに頼むことは無いけど、ホテルの人にはついては来てもらおう。

道の複雑さだけじゃなく、治安的な意味で。

私かなり影薄いはずなのに、たまにノーマンさんが殺気みたいなので威圧してる。



つまり私に気づいて何者かが近づいてきて、追い払われてる。

最初は、私をビクッとさせて遊んでるのかとも思ったが、アレシアさんも同じ方向見てたりするし、きっといるのだろう。

私には気づけない人が。魔物より全然怖いっ。




******




ライナー魔道具店は入ってみると真っ白な物がそこら中に置かれていた。

全て魔道具なのだろう。腕もいいという話だし、下手な宝石店より資産価値が高いかもしれない。

無人のカウンターまで歩いていくと、ノーマンさんが備え付けのベルを鳴らした。



15秒に1回ぐらいの頻度でベルを鳴らし待ってみても誰も来ない。

10回ほど繰り返したところで、ノーマンさんが穏やかで優しく甘い笑みをアレシアさんに向けた。

アレシアさんはコクリとうなづくと私をカウンターが見えないようクルリと反転させ耳をふさいだ。

暖かな何かを感じたので多分魔法も使ったのではなかろうか。



「クランクっ!後10秒で出てこなかったらぶっ殺すぞっ!」



何の音も聞こえなかったが、先ほどまで追い払うのに使ってくれていた殺気のようなものと、若干の風圧を感じた後、アレシアさんが手を離した。



「お店の方がいらっしゃったようですよ。注文をいたしましょうナキ様」



そう優しく言ってくれるノーマンさんがお店の人の顔色を悪くした原因であることは、何も聞こえなくても理解できた。

別に何かが壊れているわけじゃない、いったい何をしたんだろう。怖い。



「初めから呼んでくれたらすぐ来てたよ?ベルってあんま聞こえないから気付くの遅くなるんだよね」



(ベルの意味なんだろ)



「面白い冗談ですね。魔道ベルが指定者に聞こえないなんて。魔道具店で使っている魔道具が不良品なんて、ふふっ、笑ってしまいます」



「え、何、どういう状況なの?そういうプレイなの?敬語攻め?」



「王都まで頭かっ飛ばしますよ?魔道具店に来る理由なんて魔道具の購入以外にないでしょう。客は私ではありませんが」



アレシアさんがそっと背中を押して私をカウンター導いてくれる。



「あー、なるなる。猫かぶり中なわけねー。ノーマンが案内してるってことはパパンがお偉いさんな感じ?お家はお金持ちかなー?」



こっちを見たと思ったら親の権力と経済状況の確認とは、なんてフリーダムなんだ。

私の本能が今すぐ離れろって言ってる。



「ライナー様、ナキ様が怯えてらっしゃいます。あまりおいたが過ぎると狼どころか竜も来ますよ?」



「やぁ、ミレリアちゃん久々ー。ランのお客様なんだ。何?始末されそうな王族とかそんなん?亜人では…、ないよなー。だいぶ視づらいけど、人間だ」



「アレシアです。はい、ランガルド様からくれぐれも丁重に扱うようにと頼まれているお方でございます」



「ナキ様はパスとストーンを必要とされています。さ、ナキ様。これ以上クランクがふざけた事を言うことはありません。どうぞ、欲しいものをおっしゃってください」



暗にこれ以上余計な話をするなとノーマンさんがクランクさん、もとい店員さんに圧をかけると、私をカウンターに誘導する。

きっとノーマンさんは気付いていたはずだ、私が帰りたいと思っていたことに。



店員さん面倒くさそうなタイプだ。

多分この人は仲良くなるのにかなり時間がかかるタイプだろう。

アレシアさんへの態度から見てもハードルもかなり高そう。間違えたの絶対わざとだし、アレシアさんはまだ駄目なのだろう。

私には人と仲良くならない事に積極的な人と、仲良くなろうとするほどの有り余るコミュニケーション能力は無いのだ。



「武器1、ターゲット1のパスはおいくらですか?」



「一番安いので3000C、高いので15万Cだ。射程距離は?」



「30mです」



射程距離は攻撃力が1上がるごとに1cm上がるようになっているらしい。

今私の攻撃力は2なので、正確には30mと2cmだ。

それ以上遠くなると魔弾が消える。なんでや。



「30mなら安いのは変わらんが、高いのは10万でうちじゃ最高品質だ」



「ロストはどのくらい変わりますか?」



「安いのは20%は飛ぶ、高いのは1%まで抑えられる」



「1つ下の金額の物はどのくらいロストしますか?」



「…1%だな」



「え?」



「最高級の物は無駄にいい素材を使って、無駄に装飾を凝らしているだけでパスに使用するにはオーバースペックなんです。箔を付けるための装備ですね」



「ノーマンさーん。営業妨害でーす」



「1つ下といっても装飾の差の金額ですから、金額もスペックもそう変わりません。特に高価な格好の付くものが欲しいわけではありませんね?」



「はい」



「では、素材自体のランクを1つ下げましょう。ロストもほとんど変わりませんから。ミスリル素材の条件に合うパスを持ってきていただけますか?」



「おーいー。ほんと営業妨害だぞ。…、わかったわかった。持ってくるからその薄気味悪い笑顔をやめろ」



ため息をはいて5つのパスを取ってきてくれた。



「右から安い順だ。1万、1万8000、2万5000、3万2000、4万。いいのはあるかい」



「き、綺麗ですね。白いものなのかと思ってました」



「そこらにある白いのは大きさとかの見本として並べてるだけだ。魔道具じゃない」



悩むっ。3万2000の物がとてつもなく綺麗で可愛い。

すぐ変えるんだから1万の物で十分だ。でも、けど、可愛いっ。



「ずいぶん悩んでくれるじゃないの。3年の動作保証も付いてる、長く使っていただけますぜー」



「この3万2000Cの物の形でオーダーメイドって作れるんですか?」



「ん?できるぜ。なんだ、すぐ変えるつもりなのか」



「できるんですね。では、いつかオーダーメイドしに来ます。今回は1万Cの物をいただけますか?」



「オーダーメイドはそれなりの金額するぜ?まぁ、毎度あり。支払いはCか?MCか?」



「MCでお願いします。後ソウルストーンもお願いしたいのですが」



「一番安いもんで1万、高いもんで3000万だ。どんくらいの容量が欲しいんだ?」



「とりあえずで2000程度の物をと思ってます」



「となると、一番安いもんで25万、高いもんで280万だ」



「どのくらい蒸発します?」



ソウルストーンに入れていてもMSは完全に減少させずに保存することはできない。

といってもいい素材を使えばかなり抑制できるらしいが。



「安いのは1日で100、高いのは1日で50くらいだな」



「このお店で一番目と二番目に蒸発が小さい素材の蒸発は?」



「一番で1日10弱、二番で1日10強ってとこだな。ちなみに10弱のほうが安い。その1ランク下が1日15ってとこだな」



「詳しくありがとうございます。一番の5000の物を作るといくらくらいになりますか?」



「なぁに、お前からぼろうとすると後ろの狼さんが怖い顔するからな。もっと感謝しろ、そして次は一人で来てくれ。その組み合わせなら2500万ってとこだな。一応言っとくとソウルストーンの最大容量は5000だぜ。見た目いじるなら追加でかかるぞ。ちなみにいらなくなったパスやソウルストーンの買取もしてる」



「なるほど。では今日は25万の物にします。見た目変えるといくらくらいかかります?」



「まいどありー、合計26万だ。あーゆーのが好きならそんな感じの図案3つ作ってやる。素材は合わせんと恰好つかんから、まぁ、200万以内では収まるんじゃね?お前が選ぶ図案によるがな」



「なるほど。これでお願いします」



クリスタルをカウンターに置こうとすると、ノーマンが手を差し出す。



「私がお支払いしても?」



「お願いします、すみませんチビで」



「「………」」



驚いた顔の2人と、ドヤ顔のノーマンさん。

状況が理解できずにアレシアさんに目で訴えかけると。



「信頼に値する方ならよろしいですが、他人にクリスタルを預けるのはあまりすすめられた行為ではありません。クリスタル自体需要の高い物ですし、MCは言わずもがなです」



「ああ、なるほど」



やはり思考が平和な日本基準なのだろう、もっと警戒心が必要なようだ。



「あ、今後のために教えてほしいのですが、パスの遠距離の最大適応範囲とターゲットの最大数っていくつです?」



「距離は3キロ、タゲは50くらいだな」



(全然オーバースペックだな)



「武器2、タゲ…10の、200m範囲のパスはいくらくらいになります?素材は今の物と同じで、形はさっきの物でです」



「…、500万だな」



「貯金目標は3200万ですね。ありがとうございました。また来れるように頑張ります」



「ナキ様質問はもうありませんか?では、さっさと処理して下さい」



ノーマンさんに促された店員さんが支払処理をしてくれる。

【せいきゅうがく 26・0000】

カウンターの奥の方に表示があるのでかなり後ろに下がらなければ見えないようだ。

ここできちんと確認しなかったらさっきみたいな視線をまた向けられるのだろう。

後ろに下がろうとするとノーマンさんが手を差し出してきた。



「私が持ち上げましょう」



すごいキラキラした笑顔で言われた。

この笑顔の意味はわかる、知ってる。

抱っこしたいんですね?

私もはじめちゃんには抑えきれない笑顔でにじり寄ったものだ。

でも、けど、私は中身妙齢のレディなの、ああ、わかりました。

そんな悲しそうな顔しないでください。行きます、行きますから。



昨日からなんだかんだお世話になっているのだ、しかもわかりやすい好意を示してくれている。

私は長いものに巻かれる主義だ。覚悟を決めるんだっ。



「…、お願いします」



覚悟を決めて両手をノーマンさんに伸ばすと、アレシアさんが奇声をあげた。



「ぴゃーーー、ずるいですノーマン様。私も、次、私も」



「え、何このガキ。どこの温室で育ったの?箱入りも箱入りのガキなの?」



「ああ、ナキ様、もうこのまま宿に戻りましょう。私にあなたを抱えて歩かせてくださいませ」



「ずるいですよノーマン様、次私です。ナキ様、卵より大事に扱いますからぜひ次は私にー」



(初孫フィーバーくらいのカオスだな。はじめちゃんこんな気持ちだったんかー)



妙齢とはいえここまで求められて悪い気はしないし、来てくれた喜びも、来てもらえない悲しみも知っている。



(どうせ他人だし1ヵ月もかまえば飽きるだろう。叔母である私の尽きない愛とは違うのだ。なればこのナキ、美女に愛玩されるのもやぶさかではないのだよ)



「道覚えるのに集中したいので、帰り道抱っこしてくれますか」



可愛らしく両手をアレシアさんに向けておねだりする。



「も、もっちろんでございます。蜻蛉鳥の卵より大事に扱います」


「ああ、ナキ様、そんなご無体な」


「うわー、わざとらしくあざといなー」



現在進行形で私を抱えているノーマンさんから悲痛な声がして、店員さんからヤジがとんだ気がしたが、気にせずアレシアさんに抱えられる。



ノーマンさんもイケメンだし、抱っこなんて鼻血もののご褒美だが、やはり美女のふわふわお胸のコンビネーションには敵わないのだ。これは、スゴイデス。



クリスタルをしょんぼりしたノーマンさんから回収し、アレシアさん抱えられたまま宿に帰ると、抱っこ抱っこでまたひと騒動あったのは言うまでもない。

従業員こんなにいたんですね。



******



2時間ほどたらい回し抱っこをされて、予定よりだいぶ遅れて狩りを始める。

なんかすごい子供に飢えてるなー。

仮面ずっとつけてる怪しいお子様よ?私。



道中魔物を狩りながらセーフティゾーンに向かっていく。

2丁になった銃は、倍以上の効率をたたき出している。



(これ魔物のランク上げれ…、いやいや、ダメだ。命は1個だからな。…、でも一回試すくらいなら…、いやいやいや)



100体というのはやはり中々大変で(特に回収が)、10体で1ジュエルの誘惑に負けそうになる。

アルティメットセーフティゾーンがEランクに通用するならジュエル回収はかなりはかどる。

まぁ、Eランクの分布なんてわかってないし、Fランクの攻撃動作も見慣れてきた。

ちょっとEランクの湧きポイント探すくらいいいんじゃなかろうか。

戦うかは別として。別としてね。



なんて思ったのは一瞬で、偶然会ったEランク1体倒してすぐに引き返した。

速度も反応も段違いだ、調子に乗ってゲームオーバーなんてさんざんやっただろう。何を考えてるんだ私は。

始めてソウル削られて私は気付いた。回復魔法のMP足りな、い。

今日のジュエルはMPに回そうと決め、この後メチャクチャFラン狩った。



500匹も狩ってホクホクギルドに行くと、大型ルーキーの噂をサーラさんが教えてくれた。

なんでも昨日1000匹のFランクを狩った大型ルーキーが、今日はもはやEランクを300匹も狩ってきたというのだ。

他にも2人Eランクを数百匹狩ってきた【昨日登録した】ハンターがいるらしい。



割と安定して狩れてるし、私結構優秀なんじゃないかと思ってたけど、どうやら転移組唯一の周回遅れらしい。

遠距離は2人しかいないって言ってたし、2人は確実に近接武器なはず。

あんなおっかないのに近接で数百とか…、勇者かよ。



急にショボく感じた2000近いMSも、サーラさんが喜んでくれたから持ち直した。

最下位でもできることをできる範囲で頑張っていこう…。

あ、そういえば1人足りないけど、その人はまだハンター登録してないのかな?

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