3:00a.m.
酔っ払った学生の叫びが聞こえる
眠れぬ夜の、暗い一室、午前3時
私につきまとう幽霊を見るために
午前2時を待っていたのだけれど
影の一つすら見せてくれなかった
真っ暗闇なのに、私は影を待って
存在証明の宿題を終わらせようと
立体感のないリアルに溺れていた
隣人の声、天井の軋む音は背景音
頭の中で朦朧と重ねる言葉と感情
言葉にならない感情は確かにある
だけど本当はそれだけじゃなくて
言葉にすれば、失う感情もあった
名前のない感情を、誰も知らない
誰も知らないなら存在していない
この眠れぬ夜も、同じようなもの
だから私は、夜の情緒を観測する
酔っ払った学生の叫びが聞こえる
秘めた心を煙みたいに吐き出して
それがきっと、明日の青空を飾る
あと数分経てば午前3時が終わる
きっと彼らは、この夜を見届ける
それなら私の役目はこれで終わり
さよなら、おやすみ、昨日の残響