プロローグ
死ぬのが怖いわけではなかった。
死んだらどうなるのか、考えてもいなかった。
でも・・・でも・・・
それで、気がついたらここにいた。
205番という番号を持っていた、前世は確かに遭った。
だが、僕が男か女かは分からなかった。
結果的にわかったところで何もないのだが。
覚えているところは、日本国という国の埼玉県という所に居たことしか覚えていない。
無論死因もだが。
死因は、集団殺人に遭った。
・・・とかはない。
だからと言って、誰かを助けたとかそう言うのもない。
ここで唐突の何故なに?死因コーナー!
Q、死因は何でしょう?
A、安らかに眠っていたことはわかる。後は知らん‼
Q、誰に聞けばいいんですか?
A、I do not mind letting it become tofu, are not you?(とりあいず、豆腐になれば良いんじゃないかい?)
今週はここまで!
ありがとうございました‼
「205番でお待ちの方、どうぞ~」
転生課と書いてあるところに進む、そこには郵便局の制服みたいな感じの服を着ている、お姉さんがいた。
「あっ、お掛けになってどうぞ~」
営業スマイルで対応しているお姉さんを他所に、僕は奥の方をチラチラと見ていた。だが、別段変わったところはない。
「はい、ここに必要事項をお書きいただいた後に、ここに手を添えてください」
紙を差し出してきたお姉さんの顔は真剣そのものだった。
・・・なに当たり前なことをいっているのだ僕は?
そして、必要事項を書いた後に差し出した水晶に手を添える。
すると水晶から紫色の光が現れ、そこには《異種族への理解》と書いてあった。
「・・・はい、異種族への理解ですね、貴方は今から生まれ変わりますので、基となる身体を想像してください。正し、傾国美女のような容姿ですと多少足りと修正を加えますのでご了承下さい。それに、今回のテーマが異種族への理解ですので女性の体になって貰います。その際に生じる動物の体を入れるなどの勝手な真似はしないでください」
そう言うと僕は女性の僕を想像する。
髪の色は、黒か赤か銀か緑か紫か・・・
ここはあえて世界的にも珍しい銀髪を選んでおく。
目の色は金色で、あえて金色と銀色のギャップにしてみる。肌の色は真っ白で、体型は・・・多分修正されるのであえて用事体型にしとく。それで身長は低めっと。
「はい、問題ありませんね。そしてこの水晶に手を添えて下さい、貴方の来世の能力の内容を決めさせていただきます」
因みに能力のランクがあって☆1~☆5まであり。勿論外れもある。っというより、外れが75%ぐらいあるらしい、それぼったくりじゃないんですか?
☆0 才能なし。これをひいた場合凡人水晶に手を添えてください。そして平凡な人生を是非とも歩んでください。
☆1 平均よりやや強い才能があるが、死に物狂いで努力して、足掻き、抗って始めて凡人は追い付けれる。
☆2 平均より強い才能である、死に物狂いで努力すれば秀才ならば追い付けること、メジャーな才能であれば追い付けなくなることも多いと言われている。
☆3 ここからは世間一般的に天才と言われる部類にはいる。秀才がいくら努力しようが追い付けなくなると言われている。だが、もし神に気に入られたならば、追い付けるかもしれない。
☆4 その道の人であれば『これが才能の有無か・・・』と言われる部類にはいる。メジャーな才能であれば、重要職につけれるも言われている。と言うよりこの才能は
☆5 別名『神の器』とも言われている。この才能でしたら傾国レベルで人間兵器となりうる危険性が非常に高い。
内心ドキドキしながら、水晶に手を添える。
そこには、☆4《維新風神》と書いてあった。
お姉さんもビックリしているようで、☆1の属性もひとつありますと、付け出してくれた。
そこには、☆1《幸運増大》と書いてあった。
幸運増大って、名前だけ見る限りは悪そうな能力ではなさそう。
「次に、生まれ変わる世界を抽象化しますこれにお手を触れてくださいませ」
そうやって、またもや水晶に手を添えると、《アルグス》と書いてあり、お姉さんはやっぱりかという表情で水晶を見ていた。
「まず、アルグスの世界について説明しますね。簡単に言いますと、まず産まれた子供は帝国の専用施設に入れられて、そこで5歳まで入れられて人間選別を行います。そこで、役に立つ子供と役に立たない子供に分けられ、役に立つ子供は専用の個室で育てられ、また、各家に帰ります。そこでやっと家族とご対面というわけです」
「そっ、そんな非人道的なことを!・・・」
「その気持ちもわかりますが・・・っと、もう時間ですね。もっとお話ししないといけないのですが、彼処のドアに並んでいただけますか?・・・あと、記憶は三歳丁度に戻るようにしますので、安心してください」
そう言って、そこのドアの前に行く。
どこでもドア初号機みたいなドアが開く。
「それでは、良き人生を・・・」
そう言ってそのドアに入っていった。