表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
第三者  作者: 枕木きのこ
手記
7/21

7

 ようやくにして老婆の言葉の意味を解したのは、入居して一ヶ月も過ぎたころだった。大学にも慣れ、隣人とも気安く言葉を交わせるようになって来た頃だ。

 私はそれまでにもそうしていたように前述の姿見に重きを置いて部屋の中を捜索していた。それがある日、何の拍子であったのかは今となってはもう判然としないのだが、姿見の左下の一角を強く押したところ、ぐっと姿見全体が奥に引っ込んだのだ。そしてその反動で、今度はこちら側に跳ね返り、なんとその奥に一畳ほどの空間が現れたのである。今まで姿見を手で軽く撫ぜるようなことはあったものの、押してみたのは奇しくもこれが初めてのことであった。考えてみれば単純なことであったのだが、こうして「秘密の扉」とでも言おうか、その姿見は開かれたのである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ