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第三者  作者: 枕木きのこ
手記
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1

 私はここに、自らの罪の一切を書き記すことを決意して、筆を取った次第である。

 というのも、全ての原因からすでに八年が経過しているにも関わらず何を今更と我ながら思うものでもあるのだが、最近、ある伝から聞き知った情報に感化され、毎夜毎夜あの当時のことを夢に見てしまうのであるから、私はいかんともしがたく心苦しく、寝付けないことにより仕事の方面にも影響がしばしば現れ、このままでは自分の人生さえも破滅に導いてしまうと恐れをなし、ここに全ての真実を書くことにより過去を整理、清算してしまおうと思い立ったのである。それにはもちろん、そのある伝からの情報というものも手伝ってのことであり、この手記を書き終えたならば私はすぐにでもこの家を出、ある人物に会い、お互いの手の内を晒し合おうと思っている、というところまで、書いておこう。

 これは決意の手記であり、他人に見られることは前提としていないのだが、何かの折につけ、他人の目に触れることもあるかもしれないという漠然とした予感があり、さらには、これは神への懺悔という意味合いも含んでいるものであるから、全てを包み隠さず記していこうとしているものであり、少々、読むには疲れるかもしれない。だが、時間もあまり多くはない。これを書き終え、夜が明けたころのその一度のチャンスを逃しては、私はその人物との再会を二度と望めないと危惧している。だからこそ、なるべく手短に全てを吐露し、そのチャンスを掴まなければならないのである。

 言い訳めいた前置きはこの程度でよかろう。それこそ私には時間が限られたものしかないのである。ここに費やすものは多くなくてよかろう。


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