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メキシコの恐怖伝説とその他の物語  作者: Rocket_Ghost


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14/14

ナティおばさんの伝説

小さな村では、本当の名前などほとんど意味を持たない。

人は血のつながらない親戚関係や、受け継がれたあだ名、あるいは他人の人生の中で果たす役割によって呼ばれる。

年月が流れるうちに、誰もが彼女を「おばさん」と呼ぶようになった。もっとも、誰のおばなのかを正確に言える者は、誰一人いなかった。


彼女は住民台帳にも記録されていなかった。

この土地での出生証明もなく、いつ来たのかを示す書類もない。

ただ――ある日、気づけばそこにいた。


彼女が住んでいたのは、古い街道の端に建つ家だった。石畳が崩れ、土が再び地表を覆い始める場所にある。

一人で住むにはあまりにも大きな古い家で、内部の部屋は、外から見るよりもいつも奥行きが深いように感じられた。

誰もその家が建てられるのを見たことがなく、購入されたという記憶もない。

尋ねると、決まって誰かがこう答えた。


「その家は、昔からあったんだよ」


それで十分だった。


彼女の声は穏やかで、どこか疲れているようだった。

話すこと自体が、余計な労力であるかのように。

声を荒げることも、口論することもない。

ほとんど笑わなかったが、笑うとき、その表情は不自然ではなかった。

それは計算された、身につけた笑み――いつ見せるべきかを正確に知っている者の笑顔だった。


彼女は最初から役に立った。

親が手を離せないときは子どもを預かり、

空腹で訪れた者には食事を与え、

夜が早く訪れた旅人には、屋根の下で眠る場所を与えた。

金を求めることはなく、余計なことを尋ねることもない。


欠乏に慣れた村にとって、彼女は欠かせない存在になった。


最初の噂が立ったのは、ずいぶん後のことだった。

本当に深刻なことほど、そういうものだ。

それは告発ではなく、小さな違和感として語られた。


ある子どもは、夜中に目を覚ますと、彼女がベッドの足元に座り、身じろぎもせず、瞬きもせずに自分を見つめていたと誓って言った。

叫んだ瞬間、彼女の姿は消えていた。

母親は、その子を嘘つきだと叱った。


別の子は、夜中にトイレへ行こうとして、間違った扉を開けたと言った。

そこには、知らない子どもたちが眠るベッドが並ぶ部屋があった。

場所を示そうとしたとき、その廊下にその扉はもう存在しなかった。


それらは想像だと言われた。

子どもは嘘をつくものだと。

家が古く、軋む音がするだけだと。

疲れれば、見間違いも起こるのだと。


村はそれらの説明を受け入れた。

受け入れる必要があったからだ。


彼女は噂を気に留める様子を見せなかった。

何かおかしいとほのめかされると、静かに頭を下げ、こう答えた。


「子どもはね、家を離れると、よく夢を見るものよ」


やがて、無視できない出来事が起こり始めた。


ある子どもが、彼女の家に泊まったきり戻らなかった。

夜明けに母親が駆け込んできた。息子は中にいるはずだと信じていた。

彼女は抵抗もせず、中へ入れた。

部屋という部屋を探した。隅々まで。

何もなかった。


「朝早く出ていったわ」

彼女はそう言った。

「一人で帰ったのかもしれない」


数日後、川下で遺体が見つかった。

明らかな外傷はなく、医師は事故だと判断した。

事件はそこで終わった。


最初の一人だった。


最後ではなかった。


失踪に規則性はなかった。

子どものこともあれば、十代の若者のこともある。

まれに大人もいた。

共通していたのは、皆一人で、何らかの理由でその家に一夜を過ごしていたことだった。


遺体が見つかる場所の近くで、彼女の姿が目撃されたことは一度もない。

逃げることもなく、生活を変えることもなかった。

相変わらず扉を開け、温かい水を出し、毛布を整えていた。


避ける者も出てきた。

一方で、迷信深いと思われるのを恐れ、あえて信じようとする者もいた。


調査は進まなかった。

証拠はなく、正式な告発もなかった。

村は、ある危険な考えに慣れていった。


――悲劇は、ただ起こるものなのだ。


決定的だったのは、取るに足らない出来事だった。


嵐の夜、彼女の家で一人の女性が出産した。

助産師は病に倒れ、道は通れなかった。

彼女――おばさんは、驚くほど落ち着いた様子で出産を手伝った。


赤ん坊は健康に生まれた。

母親は数時間後に亡くなった。


夜明けに村人が駆けつけると、赤ん坊は清潔に包まれ、世話をされていた。

彼女はそれを抱いていた。

壊れやすいもののように。

しかし、大切なもののようには見えなかった。


「母親は?」と尋ねると、


「休んでいるわ」と彼女は答えた。


遺体は家の奥の部屋で見つかった。

不自然なほど整えられていた。

苦しんだ様子はなかった。


奇妙だったのは、それではない。


数日後、赤ん坊について尋ねると、

誰一人、再び見たと断言できなかった。


泣き声はなかった。

揺りかごもなかった。

埋葬もなかった。


そして、その子どもが本当に存在していたのかどうか、誰も確信できなかった。


それ以降、恐怖の形は変わった。

露骨な恐れではなく、より深く、静かなものになった。

人々は彼女の名を直接呼ばなくなった。

それでも「おばさん」と呼び続けた。

愛情ではなく、習慣として。

呼ばなくなることのほうが、もっと悪いことを招く気がしたからだ。


彼女は年を取らないという者もいた。

取るには取るが、不規則だと言う者もいた。

まるで、自分の年齢を知らない身体のようだと。


死の間際、ある老人が語った。

子どもの頃に彼女に会ったことがあり、その時すでに今と同じ顔をしていたと。


誰も耳を貸さなかった。


真実が表に出かけた夜は、同時に、誰かが彼女に立ち向かった最後の夜でもあった。


酒に酔った男が、ナイフを持って家に入った。

家族や友人を失い続け、限界だった。

叫び、罵り、すべてを燃やすと脅した。

外では村人たちが声を聞いていたが、誰も近づかなかった。


彼女は抵抗しなかったと言われている。

通したのだと言われている。

後ろ手に扉を閉めたのだと。


翌朝、家は無傷だった。

男は出てこなかった。


数日後に入っても、血はなかった。

遺体もなかった。

争った形跡もなかった。


ただ、廊下の奥に新しい部屋が一つ増えていた。


人のいるベッドとともに。


それから、避けられないことが起きた。

村は空になっていった。

家族ごと去り、家は放置され、古い街道は使われなくなった。


彼女は残った。


何年も後、旅人がその家に泊まったと語った。

おばさんは親切だった。

穏やかだった。

家は静かだったと。


眠る前に、奇妙なことに気づいた者もいた。

家の大きさと合わない数の扉。

壁の向こうの、かすかな呼吸。

敵意ではなく、期待をもって見られている感覚。


翌朝、彼女は必ず同じことを尋ねた。


「よく眠れた?」


旅人が去るとき、彼女は追いかけなかった。

見送るだけだった。


なぜなら、すべての者が戻るわけではないからだ。


注意深く見れば、この家の理屈がわかるという。

部屋は空間ではなく、記憶なのだと。

ベッドは眠るためではなく、留まるためのものだと。

彼女は殺さず、食らわず、苦しめない。


ただ、留めるだけだ。


誰にも探されない人がいる。

完全には思い出されない子どもがいる。

痕跡を残さず消えていく人生がある。


そして、どこかの誰かが、それを失ってはならないと決めた。


だから、新しい地図にその村は載っていない。

それでも、古い街道は残っている。


家も、そこにある。


再び誰かが、彼女を「おばさん」と呼ぶのを待ちながら。

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