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意地悪と不思議な記憶
「未唯、春夏秋冬でいつが好きだ?」
「私は夏が好きです...」
「分かった」
「未唯、遅れるぞ」
と耳元で声が聞こえ、
慌てて起きると目の前には
慧さんの顔があった。
すごい既視感を感じる。
「まだ眠いのか?しょうがない」
そう言って慧さんは私を抱っこした。
「え、ちょ!?」
「起きてるから!歩けるから下ろして!!」
「分かった分かった(笑)」
慧さんは度々意地悪をしてくる...。
ーー
『みいちゃん!僕ね███なんだ!』
『███?』
『うん!大きくなったらみいちゃんを招くから!』
『会いに行くじゃなくて招く?』
ーー
今の記憶は何?
そういえば慧さんに会った時にも
こんなのが頭に流れたような...。
もしかして、この男の子って慧さんなのかな?
そしたら本当に会ったことがあるってこと?
やっぱり思い出せない。
どうしてなんだろう。
「未唯?」
急に声をかけられ、驚いて顔を上げると
「どうした?ぼーっとしてたぞ?」
「ぁ、いや、何でもない」
私は慌てて否定した。
もしかしたらさっきみたいに
思い出しちゃいけないことだと思ったからだ。




