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スペースウォーリャーズシリーズ~赫翼のエリアルヘロン~  作者: 大和煮の甘辛炒め
phase1 二章 赫翼とエースと黒蛇

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面倒ごとの匂い

 「やっと終わったねー」


ログアウトした楓が背伸びしながら言う。


「うわ、もう六時かよ」


峰岡が驚く。


「はぁー、こんなにログインしたのは久しぶりだね」


有栖川が懐かしむように呟く。


「腹減った!飯いくぞ!」


俺はそんな三人を促す。


⭐️⭐️⭐️


「リスポーン制限は解除しました。一ヶ月後の総力戦はまたリスポーン制限かけますけど」


「完全に誤算だった。まさか黒蛇まで倒してしまうとは」


会議室に五人の影がある。


「人員は『スペースウォーリャーズ2』の調整に取られている。俺だってハナサギに時間を割けるわけじゃない」


守岡が立ち上がる。


「シンギュラリティの能力さえなければ奴はただの初心者だ。奴を『スペースウォーリャーズ2』に連れ込ませないために、総力戦で確実に倒すぞ」


「んで、総力戦の内容ですけど、例年通り運営vsプレイヤーって感じですね。エリアルイウデクスと他四機、えーと」


「エリアルゲルヴァーテン、エリアルサルティーニ、エリアルダークネス、フルファイトグリニダートだな」


「エリアルダーク、、、ブフッ!」


「、、、、、はぁ、その四機と」


「俺がでる」


守岡がモニターを起動する。


「守岡さん、それは?」


守岡の部下が尋ねる。


モニターには白のボディに赤と青のウィングのついた、まるで主人公機のようなアーマードスーツが表示されている。


名は《エリアルアイリス》


「俺とチートキラー達、そして赤蛇黒蛇が総力戦にて出撃する」


「わー、直々に?」


「お前達はヒナタの動向を監視しておけ」


「ヒナタの?」


「そうだ。ハナサギに強い興味を示しているからな。それと『協力者』にも連絡を取っておけ。奴らもこっちの陣営で戦ってもらうからな」


「分かりましたよ。あー、タスクが増えちゃったよ」


部下が嘆く。


⭐️⭐️⭐️


「カンパーイ!」


俺たちはジュースの並々と入ったコップを打ち合わせた。


澄んだ音が響き渡る。


無論、場所は『呑みどころ はなさぎ』である。


「くぅー、疲れた脳に染み渡るね」


「ただのジンジャーエールじゃねーか」


「おおーっと、ジンジャーエールを舐めてもらっちゃ困るね、、、、、」


峰岡と有栖川が浅いジンジャーエール談義を始めたが、俺はそれを無視して料理に舌鼓をうつ。


「ふー、ふー」


楓がオムライスを頬張る。


「あっふ!ハフハフ」


楓が目を白黒させる。


「水、水」


「落ち着けよ」


俺は箸を置き、楓にコップを渡してやる。


「ふー、助かった、、、、、」


楓が一息つく。


「へへ、ありがとね」


楓が笑いかけてくる。


「、、、、、なんか色々あったな」


「ね、ハナサギ君が『スペースウォーリャーズ』に来てまだ一ヶ月たってないもんね。あのね、ブレイクコロニーにみんなが助けに来てくれたのすっごく嬉しかった。一年ぐらいこのゲームやってたけど、あんなに嬉しかったことないよ。ボクはこのゲームをやっててよかったって心の底から思ったよ」


「そいつはよかった」


俺は笑いながら唐揚げを頬張る。


「今度のイベントも頑張ろうね」


「はーい、女将特製林檎サイダー、お待ち」


女将がキンキンに冷えたグラスを四つ持ってきた。


「おわ、なんだこれ」


有栖川が早速食い付く。


「ふふ、りんごジュースを凍らせた奴を氷替わりにして強炭酸水を注ぐ。ほんとはお酒とかでやると良いみたいだけど、、、、、」


「へー、そんなのがあるんですね」


峰岡がそう言ってグラスをあおる。


「美味しっ」


「お口に合ったみたいで良かったわ」


女将が微笑む。


「お節介かも知らないけど、ゲームだけじゃなくて、大学の勉強もがんばってね。いつまでも遊んでいるわけにもいかないでしょ?」


「う、女将さん容赦ないなぁ」


「はは、分かってますよ」


峰岡のスマホが震え出す。


「あ、ユカさんからだ」


峰岡がスマホをとって送られてきたメッセージを確認した。


「プライマルクランの人に会ってほしい、、、、、だってさ」


「プライマルの?カガリさんじゃなくて?」


「違う。プレイヤーネームがミドリって人だってさ」


「へー、何の用なのかな」


有栖川が首をかしげる。


峰岡がため息をつく。


「会ってくれってしか書いてない。やな予感がするなぁ」


「同感だ」


俺は峰岡同様、嫌な予感がしていた。


「絶対めんどくさい」


「でも断る理由がないしな」


「ファンかもしれないよ?」


「んなわけあるか。とりあえず明日会いに行くぞ」


有栖川の発言を否定しながら峰岡が言った。


⭐️⭐️⭐️


「敵は?」


「依然立てこもっています」


「、、、、、たった二十人ほどのクランだろう?何故奪還できんのだ」


「彼らが立てこもっているのは元々我々の基地ですから」


「、、、、、自分たちの基地も陥せないとはな」


一隻の戦艦が要塞を目前に停泊している。


プライマルクラン所属の戦艦だ。


カタパルトから二機のアーマードスーツが発進した。


「ミドリさん、増援は見込めないんですか?」


「分からん。リーダーが紹介しよう、とは言ってたがな。今は出来ることをやるぞ」


「了解」


二機が要塞へ突撃していく。

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