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声
“生きていたら必ず幸せになれるから!”
頭の中で、女性の懇願するような声が聞こえた。
中学1年生の時だったと思う。
生きていくのを諦めようとした時だった。
何のために生きているのか、どうして生まれてきたのか問いかける日々に疲れてしまった。
誰かに教えられたわけでもなく、私は“目に見えない存在”や“神様”、“魂”といったことを信じていた。
生まれてきた理由は、魂を成長させるため意外に思いつかなかった。
なぜ魂を成長させなければいけないのか、それがわからなかった。
だから、諦めようと思った。
もう十分頑張った。
耐え忍ぶ日々には、もう耐えられなかった。
それなのに、そんな声が聞こえてきた。
そして不思議と、私はその声を信じたのである。