2.なぞの虹の精霊
そこに広がっていたのは、自分の目を疑うほど美しい景色だった。
「わあああ! すごい!」
三人は声を合わせて歓声をあげる。
三人は湖のほとりに立っていた。だが、その湖は普通の湖ではない。なんと、そこに流れているのは虹色の光を放つ湖水だったのだ。しかも、黄金の光をふりまく太陽は湖を照らし、より美しさが際立っている。
「ここって異世界なの? マーティン」
ララが首をかしげながらたずねてみると、マーティンは元気よくうなずいてくれた。
「そうだよ。人間ではない、不思議な生き物たちがたくさん暮らしている異世界だ。この湖にも生き物が住んでいるのだろうか?」
マーティンもララと同じく首をかしげる。すると、ララはさっきから思っていた疑問をぶつけてみた。
「人間界を救うのに、どうして異世界に来たんですか? ていうか、どうやって人間界を救うんですか?」
「ああ、それを言うのを忘れていたね。石化を解くには、メドゥーサの魔力を封じこめるしかないんだよ。そのためには、『虹鏡玉』という玉を使う。虹鏡玉は、『ミラーキャッスル』というところで保管してあるんだ。虹鏡玉をメドゥーサに見せると、メドゥーサは石化するのさ」
マーティンは詳しく説明してくれた。その説明を聞き、ララはやっと納得する。それと同時に、となりにあった立て看板に目をやった。
そこには、「煌々湖」という真っ白な文字が書かれていた。
「ここは煌々湖っていう湖なんだ! なんかおもしろいね、煌々湖って」
レイエスがくすりと笑うと、ララとマーティンもつられて笑顔になっていく。
だが、その笑顔も後に消えることとなった。
どうやって煌々湖を越えるか、さっぱりわからなかったのだ。
湖ぞいを歩いていけば、やがて反対側に着くだろう。だが、それでは時間がかかりすぎる。かといって橋らしいものは見当たらない。
「ここは泳いでいくしかないんじゃない?」
ララが提案したが、レイエスがすぐさま首をぶんぶん横にふる。
「ララおねえちゃんって持久力ゼロでしょ。途中で疲れ果てて沈んでいって、水死しちゃうよ。あ、持久力以前の問題だった! ララおねえちゃん、学校からもらってきたプールの結果の紙に、『十級 ビート板で五メートル泳ぐことができる』って書いてあったもんね! 四年生でそのレベ……」
「よけいなこと言うと、煌々湖の底に閉じ込めてやるからね?」
ララは少し乱暴にレイエスを煌々湖へぐっと近づける。その顔は獲物を捕らえた猫のようで、見ていたマーティンですら背筋が寒くなった。
冗談ではないと悟ったレイエスは、素直に謝った。
「……すいませんでした」
そのやりとりを、マーティンは楽しそうに見ていた。
だが、すぐなにかを思いついたように目を見開いたのだ。それから、すぐに大声で叫んだ。
「風よ!」
その瞬間、マーティンの体から目で追えないほどの速さで風が出てきた。その風は近くにあった藤色の木にぶつかる。
すると、その木はきれいに真っ二つに切れてしまっていた。
その様子を、ララとレイエスは信じられないというように口をぽかんと開けて見ていた。木を真っ二つにしてしまうほど強い風を出すなんて。マーティンはやはりすごい。
「でも、木を切ってなにをするんですか?」
「切った木でいかだを作るんだよ。これで煌々湖を越えるのにはずいぶん時間がかかるだろうけど、他に方法はないから」
マーティンは発想力もあるとますます感心しながらも、ララとレイエスはいかだ作りを手伝うことにした。
まずマーティンが近くの木からツタを取ってきた。そのツタを使い、三人で協力して木をつなげ、いかだを作っていく。この作業を三人がかりでやっていたため、いかだは十分足らずで完成した。
「やった、完成したね! 次はいかだで煌々湖を進むだけだよ!」
レイエスが言いはじめるよりも先に、ララがいかだを煌々湖に浮かべていく。その姿を見て、レイエスとマーティンも急いでいかだに乗りこんだ。
「せえの!」
三人が叫ぶと同時に、手で水をかきながらいかだを進めていった。さっきマーティンが言ったとおり、進みが悪い。だが、少しずつ進めてはいる。
ばちゃばちゃ、びちゃびちゃ!
かなり強く水をかく音が、あたりに響きわたりつづけている。その音からは威勢のよさが感じられたが、実際はかめのような速さで一センチずつくらいしか進んでいなかった。
最初は順調だったのだが、手を動かしつづけているせいで疲れがたまってきたのだ。
少し休憩をはさみながらも、やっと三人は真ん中あたりに到着する。
だが、そこでいかだは止まってしまう。
なんと、そこには大きな壁が立ちはだかっていたのだ。空に届くのではないかと思うくらい高く、煌々湖と同じように虹色の光を放っている。
「な、なんでこんなところに壁が⁉ まるで、ここに来る人たちを拒否しているみたい……」
ララが頭を抱えると、マーティンは予想した。
「きっとこれは結界だよ。決して行ってはならない世界の入り口などに張られているんだが……、なんでこんなところに?」
もしや、この先に危険な魔物でもいるのではないか。そんな考えが頭をよぎったが、いまさら引き返すわけにもいかない。マーティンはララとレイエスに教えた。
「この結界を張ったのが低級魔物だった場合、魔法をぶつけただけで壊れるかもしれないんだ。二人とも、火、水、風、土の中から一つ選んで、たとえば『火よ』とかって呪文を唱えてみてくれ」
ララとレイエスは顔をくもらせた。魔法を扱ったことのない自分たちが、練習もしていないのに魔法を成功させられるだろうか。
だが、マーティンだけに任せるにわけにもいかない。しぶしぶ、声を合わせて
「火よ!」
と叫ぶ。
その瞬間、思ってもみなかったことが起きた。
なんと、ララとレイエスの体に火がついたのだ。その火は一秒も経たないうちに燃え広がっていく。炎は赤々と燃え盛っていて、ぱっと見だと二人が炎の魔物だと勘違いしそうなほどだ。
「わっ、二人とも! は、早く呪文を唱えないと……。み、水よ!」
魔法使いが慌てながら呪文を唱えたその瞬間、二人の体に水が降り注ぐ。炎は跡形もなく消え去った。
だが、二人は無事ではないようだった。あちこちにやけどを負い、肌が真っ黒に焼け焦げてしまっている。この状態で生きているということが信じられないほどだ。
「ごめんよ、二人とも! 言い忘れていたことがあった。自分たちの体を少しでも視界に入れていたら、そこに燃え移ってしまうんだよ! 本当にごめん!」
「それを最初に言ってよー!」
「だ、大丈夫さ。魔力が強い君たちには、魔法耐性もついているから。めったなことじゃ死ななないよ」
「本当?」
二人はうんざりしたように言ったが、目の前を見てすぐに歓声をあげる。なんと、結界はなくなっていたのだ。たぶん、ララたちが呪文を唱えているときにマーティンが壊したのだろう。
「よし! 先に進んでいこう!」
レイエスが気合を入れ、ものすごい速さで水をかいていく。いかだがぐんぐん進んでいき、まるで船のような速さになっていった。
レイエスの力に驚きながらも、ララとマーティンは少しでも力になれるよう水をかきはじめた。
そうしていると、やっと岸が見えてきたのだ。もうすぐここから出ることができるとわかり、三人はほくそえむ。
だが、岸まであともう少しというところで異変が起きる。
ザザザっ!
水の音が響きわたったかと思うと、目の前に水柱が立ったのだ。その水柱ができたのは一瞬で、すぐに煌々湖の中へと消えていく。だが、そこには女性が立っていた。
その女性はなにもかも虹色だった。肌も、髪も、服も、すべてが虹色に光っている。顔は美人で、鼻が高かった。目はぱっちりとしていて、くちびるも薄い。
すると、女性は不機嫌そうに舌打ちをしてから話しかけてきた。
「煌々湖の結界を破ったのはあなたたち? よくもそんなことをしてくれましたわね! 結界がなんの意味なのかわかっていますの⁉」
女性の大声に、おもわず後ずさってしまう。だが、すぐにマーティンがおずおずと答えた。
「煌々湖に、危ない魔物でも生息しているのだと思っていたのですが……、違う意味なんですね」
「当たり前じゃありませんの! ……あれはわたくしが幼少期に作ったものですわ!」
「そうだったんですか! 申し訳ありません。結界を張り直しましょうか?」
マーティンが謝っても、その女性は許してくれない。ますます不機嫌そうに眉毛をぴくっと動かし、そっぽを向いてしまった。だが、危害を加える様子ではなかったので、そのまま無視して進もうとした。
だが……、それは間違っていた。
なんと、その女性はくるっとこちらを振り向き、にやっと笑ったのだ。その瞬間、「レインボー!」と叫ぶ。
すると、女性の体から虹が出てきたのだ。その虹はまっすぐマーティンへと向かっていく。
「マーティン、よけて!」
レイエスが大声をあげたが、言い終わるころにはもう遅い。虹はマーティンにぶつかる。
その瞬間、目で追えないほどの速さでマーティンの体が宙に浮き、そのままどこかに吹き飛ばされてしまったのだ。
「うわああああ!」
という悲鳴すらも、もう聞こえない。
「マーティン!」
二人は悲痛な叫び声をあげる。その様子を、女性はくすくす笑いながら見ていた。そんな女性にいらいらし、ララは声を荒げた。
「マーティンを攻撃するなんて、ひどい女! あたしたちが退治してやる!」
だが、女性はひるむことすらない。それどころか、口元を引き上げてにっと笑ってきたのだ。
「いいこと? 虹の精霊、レベッカ。あなたたちを倒す女の名前ですわ」
すると、レベッカと名乗る女性はまた呪文を唱えてきた。
「水よ!」
その瞬間、レベッカの体から水が噴きだしてきたのだ。その水は刃物のように尖っていて、ぶつかったらひとたまりもない。その水は、あろうことかララに向かってきていた。
「ララおねえちゃん!」
レイエスはまた注意したが、水が速すぎてララは気づいていない様子だ。そのまま水にぶつかり、よろよろと倒れこむ。
一人だけになってしまい、レイエスは頭を抱えた。仲間たちがいたから自分もがんばれたのに、今となっては二人ともやられている。
涙もこみあげてきて止まらない。頬をつたってぽろぽろと涙が落ちつづけていく。その様子をレベッカは楽しそうに見ていたため、レイエスは怒りすらも湧き上がってきた。
ぼくの仲間をひどい目にあわせるなんて……、許せない!
レイエスは目を燃え上がらせ、自分のことを一切見ないようにしながら前を向く。そのままレベッカを見つめつづけ、呪文を唱えようとした。
「火……」
呪文を唱えたかったが、できなかった。
なんと、背後に誰かがいることに気づいたのだ。その人物は、見なくとも圧倒的な魔力を持っているということがわかる。レイエスは背筋が寒くなり、そのまま固まってしまった。
すると、レベッカがさっとひざまずき、頭を下げる。
「わが一族の守り神である雲神さま。本日はどのようなご用でしょう? なんなりとお申し付けくださいませ」
レベッカはさっきとは打って変わった冷静な声で、雲神と呼ばれる人物に話しかける。すると、雲神は水面がふるえるほど大きく、そして重々しい声を発した。
「祠の供え物の封印が解かれた」
雲神の声には怒りもこもっている。レイエスは指先をふるえさせながらも、勇気を出して後ろを振り向く。
そこには、恐ろしい形相をした老人が立っていた。髪の毛は真っ赤で、目も血走っている。いちばん恐ろしいのは、雲神が着ている衣に返り血のようなものが付着しているところだ。
「……祠の供え物……、というのは、水晶玉のことでしょうか……? でも、わたくしは雲神さまのことがしっかりと見えとうございますが……」
なんの話をしているのかまったく理解できず、レイエスは目を白黒させた。
そんなレイエスとふさぎこんだレベッカを見下ろすと、雲神は再び鬼のような形相となって話しはじめた。
*
このあたり一帯では知らない者がいない、有名な伯爵家が煌々湖に住んでいる。その名も「プルトン伯爵家」。なんと、百匹の悪魔を従えたとされる帝王の血を引く一族だというのだ。
本当はもっと高い爵位を与えられてもおかしくない。なのに伯爵という爵位のままでいるのは、先祖ムハンマドの生前の行いが悪かったから。
なんと、ムハンマドは七つの村をいけにえにしたうえ、飼いならした悪魔を町で暴走させたのである。
こんな行いが許されるはずはない。すぐに異世界警察がムハンマドを指名手配し、捜索を始めた。
だが、捜査はうまくいっていない。ムハンマドは邪悪な魔物がうろつく魔界へと逃げ、姿をくらましてしまっている。しかも、人質もいるという噂があるのだ。
そのせいで魔界へ近づくわけにもいかない。なにもできない異世界警察を見下し、ムハンマドは「俺は魔界のベルゼブブ城の大広間の中央に立っているぞ! 探しに来い!」などと、具体的な場所までも提示してきたのだ。
だが、余裕を持っているムハンマドは、それと同時に「油断」している。
異世界警察は、その隙に人質を一人残らず逃がした。
絶対に捕まるわけがないと油断していたムハンマドは、鼻歌を歌いながら魔界じゅうを散歩している。そのせいで目撃者が莫大に増え、ムハンマドはあっけなく逮捕された。
ムハンマドはその後の裁判で終身刑とされ、牢屋に放り込まれた。
だが、ムハンマドは自分を逮捕した異世界警察を逆恨みするようになったのだ。恨みの感情は次第に強くなっていき、もうがまんがならなくなる。
そこで、異世界警察に復讐してやることにした。ムハンマドはあるうさんくさい宗教「ローラ教」に入信している。その教えによると、「暗黒の儀式」という、憎い人物を呪い殺し、地獄へ落とすという恐怖の儀式が存在しているというのだ。
その儀式は、ムハンマドが教えに従って持っていたものだけでやることができる。そのことを思い出し、ムハンマドはほくそえんだ。
牢屋に放り込まれるとき、脱獄の道具にされないよう持ち物を奪われるはずだった。だが、「ローラ教の教えに従わなければ、首をはねられてしまう!」などといかにもかわいそうな雰囲気を出してだまし、ムハンマドは儀式に必要なものを持つことができている。
儀式の方法は簡単。悪霊が宿るピストルで誰かを殺害し、魔法陣を描いて鬼神を召喚する。それから、鬼神に死体を捧げるのだ。
もう一つ、ムハンマドは持っているものがある。それはおもちゃのように小さい祠だ。その中には水晶玉が入っている。
暗黒の儀式には、一つ絶対的なルールがある。それは、水晶玉を祠の中から取り出さないこと。もし外に出してしまった場合、鬼神を召喚することができなくなってしまう。
ムハンマドは儀式を実行した。悪びれる様子もなく牢屋の前を通りかかかった警察を殺害し、鬼神を召喚して死体を捧げたのだ。
対価として外に出してもらったとき、ムハンマドは結婚し、子孫を残していく。
その子孫の一人が、レベッカという名の女だった。
*
その話を聞き、レイエスはおもわず息をのむ。こんな話があるなんて。レベッカの一族がこんな儀式を続けてきたとは信じがたい。
だが、レベッカが旅人に攻撃し、殺めようとしているのがなによりの証拠だった。今近くにいる雲神も、たぶんプルトン伯爵家から死体をもらっていた鬼神なのだろう。そんな恐ろしい神が近くにいるとわかり、レイエスは背筋が寒くなった。
だが、レイエスよりも怯えている者がいる。それはレベッカ。真っ青になり、がたがたと小刻みにふるえつづけていた。
「我もこんなことは断じてやらぬつもりだった。死体を受け取ってむさぼるなど、屈辱以外のなにものでもない。雲神は天界を守護する役目の神であるゆえ、つらさは倍増したのであろう」
もしかしたら、雲神はムハンマドに脅されていたのかもしれない。すべてはムハンマドが仕組んだことだったのだ。
「わ、わたくし……。六歳になるまでは普通の生活をしていましたの。……で、でも……、それからは、違いましたわ。家族は狂ったようにいとこと友人を殺しはじめて……。わたくしも同じことをしろと言われて、本気で家出してやろうと思いましてよ。……でも、そのうち洗脳されて、ひねくれた醜い性格になって……」
レベッカはぽろぽろと涙を流している。
その姿を見ては、レイエスもさすがにかわいそうになった。ララとマーティンを傷つけた怒りも、この話を聞いてはまったく湧き上がってこない。
「レベッカ! もうプルトン伯爵家の呪縛から逃れられたんだし、自由に羽ばたいていこうよ! あのね、僕たちはミラーキャッスルっていうところを目指して旅してるんだ!」
レイエスの明るい声に、レベッカははっとして顔をあげる。目を見開き、言葉が出ない様子でレイエスのことをじっと見つめていた。
「レベッカも仲間にならない?」
レイエスが手を差し出すと、レベッカは飛びつくように握り返す。それから嬉し涙をぽろぽろとたくさんこぼし、「ありがとう」というように笑顔を見せてくれた。
「これ以上被害が出ないようで、我としては安心じゃ。では、さらば!」
かっこよく衣をひるがえしてみせ、雲神は颯爽と去っていった。
その瞬間、近くで倒れていたララが起きあがった。そのことが嬉しくなり、レイエスはいかだをこいでララに近づく。
「ララおねえちゃん! 大丈夫? あの水にぶつかったら相当痛そうだったよ!」
レイエスがたずねると、ララは「平気」というようにうなずいた。
レイエスがほっと息をつくと、水をかく音が聞こえてきた。音のするほうを向くと、なんとマーティンが必死に泳ぎ、こちらへ向かってきていたのだ。
「マーティン! 無事なの?」
ララが目を丸くしながらたずねると、マーティンは顔をあげた。だが、びっしょりと濡れた顔
には笑みが浮かんでいたため、二人は安心して胸をなでおろす。
「あの、三人とも。……攻撃してしまい、申し訳ありませんわ。わたくし、とっても反省していますの。いやだったら全然いいのだけれど……、改心したから、いっしょに旅をさせてほしくてよ。どうですの?」
レベッカが不安そうにたずねると、ララとマーティンは顔を合わせてにっこり笑い、「もちろんいいよ!」と叫んでうなずく。
「みんな無事でよかった! じゃあ、改めて煌々湖を進んでいこう!」
マーティンが言い終えると同時に、四人はいかだを進めはじめた。幸い、岸はすぐそこだったため五回ほど水をかけば岸に着いていた。
三人は岸にあがっていき、いかだを引き上げる。
「このいかだは置いていってもいいわよね? もう使わないだろうし」
ララはレイエスたちの返事を聞く前に、いかだを煌々湖へ放り出す。それを見守ってから、三人は先に進もうとした。
だが……、三人が一歩踏み出した瞬間、周りが暗闇になったのだ。
(つづく)
みなさん、「私たち、今日から異世界で冒険はじめます。」を読んでくださり、ありがとうございます! 楽しんでいただけましたか?
今回は暗い雰囲気のシーンもありましたが、レベッカがプルトン伯爵家の呪縛から解放され、仲間に加わるシーンは明るい感じに書けたと思っております。次回はレベッカたちが足を踏み入れた暗闇の正体が明かされ、その場所で色々な出来事が起きていくのです。
ぜひ次回も読んでくださいね!