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水鏡族の村 SS置き場  作者: みふー
許嫁の左眼が疼くそうです
7/16

100話到達記念SS

お陰様で許嫁の左眼(以下略)が100話到達しました!ありがとうございます!今後も読んでもらえたら嬉しいです!



ーーーーーーーーーー




「風の神子、今まで黙っていたが…我には100の人格があるのだ」

「100の人格…てことは多重人格って事?」

「その通りだ。ちなみに現在の人格はコードネーム『ダークネス』だ」


 ダサい…旭は思わず口に出しそうになったが、何とか堪える。無論、サクヤが多重人格だとは思っていない。


「じゃあ、その前までのサクちゃんは?」

「奴はコードネーム『サクヤ』所謂主人格だ」

「そのまんまなんだね…じゃあ他にどんな人格がいるの?」

「貪欲に戦いを求める『ベルセルク』、村人を尊ぶ『ベルゼバル』、馬を愛する『キマリス』あとは…」

「はいはーい!100も考えるの大変そうだから、私も考えてあげる!」

「かたじけない。して、どの様な人格だ?」


 機嫌を損ねると思いきや、乗り気のサクヤに気を良くして、旭は新たな人格を考える。


「私に愛を囁き続ける『ラブ』と、私とハグするのが大好きな『ハグ」と、私とキスしたくてしょうがない『キス』とかどう?」


 己の欲望に忠実な旭の提案にサクヤは戸惑い、視線を泳がせる。


「わ、悪くはないと思う…」

「じゃあ!早速『ラブ』で行ってみよう!」

「その人格は…今日は眠っている」

「えー!じゃあ『ハグ』は?」

「本調子じゃなさそうだ」

「だったら『キス』!」

「風の神子よ、…多重人格と言っても、簡単に人格が変わる訳ではない。その点を勘違いして…」


 逃げの姿勢に入ったサクヤの頬にそっと口付けてから、旭は満足げにニヤついた。


「えへへ、私の中の『キス』が我慢できなかったみたい!」


 設定を逆手に取った旭にサクヤはタジタジになってしまい、このままでは心臓がいくつあっても足りないので、本日を以て多重人格は封印する事にした。


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