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あたしも聖女をしております  作者: 斉藤加奈子
第一章

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74.エイミーの気持ち

 あいつは王国の人間だった。

私に一緒に来いと言っていた。


 私達ってそんな関係だっけ?

いいや違う。遠慮なく私の部屋に入り浸る、あいつがずうずうしい男だっただけ。そして私がそのずうずうしさに心地良さを感じてしまっただけ。


 どうしようか。行っちゃう?

でも帝国の人間が王国の人達に馴染める?


 その昔に帝国を裏切ってできた国、ナディール王国。学のない私でも知ってる。政府が散々教えてくれるんだ。ナディール王国は謀反と裏切りでできた国であるため、それは正さなくてはならないって。


だけど、あいつってばかなり自由気ままな性格してるけど、それが許される国。


上司が帝国の女を連れて来てもいいよって許しちゃう国。


女神信仰に厚い帝国の人間なら誰しも憧れている聖地、アデル聖国にだって行けちゃう国。


 でもあいつについて行って、私が帝国の人間だとバレたら虐められるに決まってる。


知らない人しかいない所で「まあ、がんばれ」なんて言われて放って置かれるに決まってる。


友達が一人もいない私の目の前で、他の可愛い女の子の肩なんか抱いちゃったりするに決まってる。


 行かない。絶対行かない。

田舎の弟や妹のためにお金送ってあげなきゃいけないしね。絶対行かないんだから・・・。


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