秀吉への手紙~現代人から偉人へ~
拝啓、秀吉君。
君がこの手紙を読んでいる時、君はもうこの世に居ないでしょう。
居ないと分かってて好き勝手に書きます。
と言うのも今度、僕は旅行で名古屋城に行くんです。
僕は最初、旅行をプランニングしてくれた友達に聞きました。
「名古屋城って誰の城?」
・・・いや、アレですよ。学生時代なら覚えてた筈ですけど、長い年月が経って、忙しい生活の中で僕の記憶は劣化してしまったのでしょう。御配慮下さい。
さて、僕の話ばかりしても仕方ありませんね。君の話をしましょう。
君は農民の身分で成り上がりましたね。
聞きたいことがあるんですけど、一夜城って本当に作れたんですか?
にわか知識ですけど、丸太を川で運んで、それを材料にしたんですよね。
それにしたって城を建てるってなったら大変でしょう。時間掛かるでしょう本当は夜ちょっと明けてたんじゃ無いですか?・・・いや、責めているワケではありませんよ。責めたところで返事が返ってくるわけでもありませんし、あっ、怒って枕元に立つのはやめて下さいね。
話は変わりますけど、織田君を討った明智君を討ったのは流石でしたね。討ったもん勝ちですね。その辺よく知らないけど、やはりそれが決め手なんですよね?ねっ?
それで天下人になりましたね。天下人になった時って分かるもんですか?「あっ、俺、天下取ったわ」って言いましたか?いや言っても良いと思いますよ。天下取ったときぐらい調子に乗っても良いでしょう。
太閤けんち(漢字を忘れました)、刀狩り、アナタは様々なことをやらかしましたね。特に刀狩りなんかしたせいで、今でも刀を携帯してる人が一人も居ません。おかげで割りと平和な世の中になりました。ありがとうございます。
中国も征服しようとするとか欲が深いですね。イケイケドンドンですね。
それでその途中で死んじゃったんですね。でも最後まで夢に向かって一直線ってのは、なんかその一瞬を生きてるって感じで素敵ですね。
散々好き勝手に書きましたけど、本当に枕元に出ないで下さいね。
僕、アナタのことを尊敬してます。さようなら♪
敬具