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太陽の塔  作者: 43°
4/16

4

[チュートリアルを完了しました。

HPポーション30、MPポーション30を5個ずつ獲得しました。

10000ゴールドを獲得しました。

レベル0→1

ステータスが上がりました。]

次々とアナウンスが響く。チュートリアルがあっけなく終わり、先ほどの神殿に転送される。もっとスキルを試すつもりだったことを思い出し、後悔しながらも、先ほどの戦いの余韻に浸っているとアナウンスがなった。

[最後に名前をお聞かせください


(       )


あまりに長い名前、かぶっている名前は無効になります]

そこには昔から愛用しているリンマンという名前を打つ。中学の頃もこの名前でやっており、鈴はリンとなり、雄は男でmanだからというくだらない名前である。

[リンマンさん初期設定、チュートリアルお疲れ様でした。それではクーワの世界へいってらっしゃいませ!!]

あれ、初期設定これで最後だったのかということに今さら気づき、

(待ってまだ心の準備が、)

という思考すらも遮られ今までよりも大きなアナウンスで世界が歪む。


転送されたのはスマホ版でもお馴染みの始まりの港町クルトの中心の大きな噴水広場だ。

この街は今いる大陸の際東端の町とされている。第一上級ジョブが50になるまで滞在できるほどこの街は便利かつ、広い。

この街の南の岬には領主の大きな邸宅があり、噴水広場を中心とする東西南北に進む大通りは4つの区画に分けている。

領主の邸宅含む南東の区画は神殿に加え町人が住んでいる区画で南西の区画は冒険者ギルドや酒屋、宿屋などの冒険者や旅人のたまり場となっている。北西は薬屋や鍛冶屋、騎士の駐屯所、北東は港を中心に賑わう商人や漁師で溢れている。

周りを見ると自分と同じようにチュートリアルが終わり転送されてきた人がちらほらと見かけた。賢とは最初はソロの方が早いということで一致し、最初は別行動を取っている。

本当だったら10000ゴールドを使って武器をさらにいいものを買ってステータスを強化したいが、買っても初期武器と大して変わらない武器しかスマホ版では買えなかったため、この結果読みのとりあえずレベル上げをしに山に入り、とにかく早く基礎ジョブをレベル50にする予定である。どちらにしろ夜は帰ってきて宿に泊まるつもりなので、寄り道もせず、西を目指し、足を早める。

唯一の出入り口である西門を通ろうとすると左右にいる見張りの騎士が

「もしかして、君は飛人かい?」

(ん?飛人?あープレイヤーか、)

スマホ版でもプレイヤーのことを飛人とNPCが呼ぶことがあった。

「はい」

「ああ、やっぱりそうか。神殿から3日に1度かそれよりも短い時間で帰り、死んでも生き返る飛人と呼ばれる人族が来ると知らせてきてね。いつ来るか楽しみにしていたんだ。いくら死なないからといっても無理しないでがんばりかよ」

(あー12時間で3日分なんだっけ。12時間連続ログインしたらログアウトしなきゃ行けないの忘れてたわ。てか、NPCめちゃくちゃリアルじゃん。最初プレイヤーか疑ったわ!)

別のVRのゲームの情報サイトを見た時にはNPCがとてもリアルと書かれており、それを見た時は大げさなと思っていたが、どうやらここ数年でAIの技術はさらに上がったらしい。

「ありがとう!行ってきます!」

と大きな声で返事をすると、

「おう、行ってらしゃい」

やはりしっかりと返事が返ってきた。

公式サイトにはこのゲームには表示はされないがNPCからの友好値があると書かれていて、無視したり殴ったり暴言を吐くと物を売ってくれたりしないので注意しなければならいのだ。

西門を抜け出し、街道から外れた北の森へ行く。初心者が戦うなら、北の森と南の森が簡単にこの違いを説明すると北はレッドボアやラビット、などの魔獣系、南はゴブリンやコボルトの魔人系に加え、スライムと出現するモンスターが違うことだ。

情報サイトには北南どちらにも行き、自分に合った狩場を見つけようとなっていた。魔人系のゴブリンやコボルトは人型だから狩りやすい狩りにくいかだったら狩やすいだろう。

しかし、人型であることの忌避感があり最初から魔獣系しか狩らないと決めていた。手に持つバトルアックスを見る。

初期装備はセット効果で経験値1.5倍となっていて、それぞれのステータスが5ずつ上昇する初期にしてはなかなかの良装備である。耐久値も高いためレベル50になるまではこの装備で行きたい。



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