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太陽の塔  作者: 43°
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6月4日の6時55分。多めの昼食兼朝食を取った雄也は歯ブラシも済ませてゆったりとしていた。

賢と電話してから約1ヶ月の間1日雇用のバイトを週4でこなし、溜めたお金でVR用の1人用ソファーを買った。もともと貯金もあったが、それはそれで車の免許やら一人暮らしの貯金としてとっときたかったので長期ではなく1日の単発バイトをとにかくこなした。

とにかくバイトで筋肉痛になる日々だったが、買ったソファーは本当に買った価値があるだろうというものだった。座り心地は神。ひたすら神で自分を堕落の道へとひきずり込んだ。VR用ということでゴーグルとも連帯できて保存できるデータをも増え、スペックがさらに高くなることで思考伝達のスピードも上がった。

一昔前のVRはコントローラーが必要だったらしいが、今時のVRは全部思考から読み取り、VRの世界で反映されるもので、思考伝達のスピードは戦闘もの、つまりはfpsやmmorpgには多く影響される。

実際に慣らしてみようと賢と電話した後に買った安いfpsはソファーでやった時やってないときでは結構大きな差があった。

今のうちにといそいそとトイレを済ませ、戸締りを確認する。ボフッとソファーに座り、ゴーグルをつけてサイドの電源ボタンを押す。そうすると視界が暗くなり丸い球体がたくさん浮かんでる世界に入る。この風景はなかなか幻想的で初めて見た時は感動したものだった。その中の太陽の塔のロゴである太陽のマークが描かれている球体を思い浮かべると近くに球体が近づいてくる。自分のプレイしたいゲームを思い浮かべると自然とやってくるのだ。手の届くところまで来るとギュッと握る。

再び世界は暗転し、配信まであと3分30、29、とカウントダウンされている画面になる。カウントダウンのの後ろでは暇な時はなんども見たMVが流れさまざまなジョブの人たちがドラゴンを倒そうと頑張っている。

とても長く感じるその時間はついに終わりカウントダウンは0になる。すると急に古い石柱がいくつも立ち、しばらく進むと光が差し込む本が立てかけてある石台がある神殿のようなところへとワープした。所々差し込む光は暖かく感じ、自分の足が踏みしめる音が響く。古い本の匂いがするこの神殿は本当に現実じゃないのかという疑問を沸き建てたる。こんな幻想的な思いを抱き、光が差し込む本に近づくと自然と本が開く。

[あなたはこれから太陽を信仰する世界、クーワの一員となります。]

[物をつくるのも、旅をするのも、戦うのも自由です。死んでも生き返るあなたは大概のことはなんでもできるでしょう。]

[あなた方は好きなようにして構いません。]

これを言われると本当に好きなようにしていいと考えがちだが、スマホの太陽の塔では住民たちは法を持ち、破ってしまうと、騎士と呼ばれるチート集団に殺され、罰金なら罰金、懲役ならしばらくの間プレイできないなどのシステムがあった。高レベルのプレイヤーだろうとなんだろうとあっけなく殺されていたので、まさにチートだった。VR版の公式サイトにもこれをほのめかす事が書いてあり、おそらくこの仕様は続いているだろう。

[それではまずはキャラクタークリエイトから始めます。あなたの現実を元にして作成します]

と文字が浮かぶと本から光が出て、眩しく目を閉じると現実の自分がそこに浮かんでいた。

スタイルだけを見るならモデル並みで、身長190を超え、足は長くいい感じの筋肉質である。顔はふつうかそれよりちょっといいぐらいで、顔を例えるならEXIL◯にいそうな顔だ。

スタイルはステータスに影響しないらしいが、脳筋プレイをしたいと決めていたので脳筋を想像させる体格に変える。肩幅を広げ、腕や足、胴体を太くし身長はそのままで海外のワ○スピに出てるようなムキムキの筋肉男にした。顔は変にいじると崩壊してヤバそうなので二重にして髪色と目を金に変えて終わりにした。

[体を構築中、、、

完了しました。

変更します]

と表示されると先ほどよりも強い光に包まれ数秒して目を開けるとゴツい筋肉たちが出迎えた。



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