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妖聖大戦  作者: 彼吉 岸花
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其の肆 始り

 二十一世紀初頭、全国各地に突如現れた聖脈(せいみゃく)

 日本国政府は謎に包まれたこれらの熱源を秘密裏に調査、研究した後、これが人に超人的な力を与え得るものだという事実を明らかにする。

 そしてその判明と同時に国力としての利用を画策し、国民へと公表した。

 当時の国民は空想上のものであった、言わば超能力の実現に心躍らせる者、とても信用出来ず国に対し不信感を抱く者とに二分した。


 しかし、その後彼らは皆、無理矢理真実を知らされる事になる。


 〝それ〟は十五年前、何の前触れもなく起こった。渋谷駅周辺を正体不明の集団が襲撃。全身を黒い靄に包まれ()()でやって来た奴らはたった十数人で、僅か小一時間の間に数千人にも及ぶ死傷者を出した。


 襲撃の中で拡散される動画や運良く逃げ延びた人々の証言の中では、人を食らう化物、不自然に飛び交う車両や瓦礫、道端に転がる肉塊などまるでアニメやゲームの世界のような出来事が繰り広げられていた。


 あまりに一方的な殺戮に全国民が一同に超常的な力の存在を無理矢理認めさせられ、このまま国が(ほろ)ぶのではないかとすら思われた。


 しかし、その時、救世主が現れる。

 政府は聖脈の力を借り人ならざる力を持った人々、聖人(ひじりびと)を派遣、事態の収拾にあたらせた。

 この時、初めて彼らの存在が公になった。

 彼らは苦戦こそすれど奴らの撃退と現場の化物数体の捕獲に成功する。


 事件収拾から数時間後、捕獲した化物と現場の調査結果から、政府は素より妖魔の力を有する異形の人々、妖人(わざびと)の存在を公表。

 そして、今回の事件の首謀者が彼らであるとしたのだ。

 同時に、対抗措置として元来陰陽師の家系の家々である『四季家(しきけ)』を筆頭に計十六家の聖人を正式に組織。妖人を皆、人に仇なす存在として看做(みな)し完全な掃討を命じた。


 そしてーー大戦の幕が上がる。

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