表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対、私邪魔ですよね!  作者: かき
2/2

子どもなんだから親に相談することが大事

 私、二人の再婚相手知らない!お母さんとお父さんに愛されているのか不安になるばかりで、肝心なことを忘れてた・・・。

それに、二人が離婚するんだったら私どっちについていくのか決めないといけないよね?どうしよう、私お父さんともお母さんとも離れたくない。二人の離婚を認めといて、自分勝手なのは分かってるけどこれが私の正直な気持ちだ。でも、決めないといけない。お父さんとお母さんのためにも。正直嫌だけど・・・。

 

 まず、お父さんについていく場合を想定しよう。お父さんは私をとても甘やかしてくれた。ケンカなんてしたことないし、私がお母さんとケンカしたり、怒られてるときはいつも味方してくれた。

お父さんについていったら楽に暮らせそうだけと、将来我が儘な大人にならないか心配だ。いや、悪く言うつもりはないんだけどね?


 じゃあ、次はお母さんについていく場合だ。お母さんはお父さんとは違って厳しい人だ。小さい頃から食事中のマナーや礼儀、言葉使いを叩き込まれた。今思うとキツかったけど、お母さんのおかげで今の私があるんだと思う。とても感謝している。それに、よく私の悩みを聞いてくれた。女子特有の悩みを言えることができるのはお母さんぐらいだ。

お母さんについていったら我が儘な大人にはならないだろうし、何かと悩みを相談さやすい。でも、門限とか厳しいしなー。心配してくれるのは嬉しいけど、せっかく高校生になるんだから、放課後に遊びに行ったり、バイトをしたりしたい。


 ここまで色々考えてみたけど、やっぱりどっちとも離れたくない!












 眠れなかった・・。昨日色々考えたけど、答えは出ず結局朝になってしまった。もうこうなったら仕方がない。お父さんとお母さんに聞こう。再婚相手のことや私はどうしたらいいのか。幸い今日は土曜日で学校はお休みだ。


「おはよー」

「おはよう」

「おはよう」

お父さんとお母さんはもう起きてて、朝ごはんもできていた。どうやら私を待ってくれていたようだ。我が家は共働きで忙しいから中々家族の時間がとれない。だから、ご飯はみんなで食べるようにしている。でも、これもあと僅かだと思うとちょっと悲しい。

「昨日は驚かせたな。ごめんな」

「えっあぁそうだね。大丈夫だよ」

どうやって昨日の話をしようかと考えていた私にお父さんが声をかけてきて、必要以上に驚いてしまった。けど、これはチャンスだ。

「あのね、その話で聞きたいことがあって。その、二人の再婚相手ってどんな人なのかな?私がついていっても大丈夫なの?」

そう、昨日の夜考えたんだけど、もしかしたら二人の再婚相手が私を嫌がる可能性があるんじゃないか、と。そうしたら私は一人暮らしをしなければならないのだろうか?それに、もう私は都立高校に行くことが決まっている。もし、高校から離れたところに再婚相手が住んでいたら、やっぱり一人暮らしになるのではないか?

「あぁ、そうね。朱里に紹介しないといけないわね。実は、今日私と孝さんの再婚相手に会うことになっているの。」

孝というのはお父さんの名前だ。お父さんもお母さんもお互いを名前で読んでいる。これまで特に気にしてなかったけれど、今思うとこれは二人が愛し合っていなかったってことなのかな。って、そうじゃない!

「えっ!?今日会うの!?っていうかどっちも!?」

「落ち着いて。朱里。突然でごめんね。ちょっと都合があって、実は二組同時に会うことになってるんだ。」

・・・。ますます分からなくなった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ