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─88日目 大阪編11:遊戯─

タイトルがゾロ目ばっかりで何か嬉しかったです(^^#


「明日には帰るってさ」


「ふぅん」


薫です。大阪来てから三日目です。昨日と同じく咲良と外に出ています。まぁ約束しちゃったしね。ああ咲良の友達とのじゃなくて咲良とのだよ?


「じゃあ実質今日が最後やのにええん?」


「うん、どうせする事も無かったし」


「ならええんやけど」


そっぽ向いてる割には嬉しそうな顔してる……よく解んないな。


「そう言えば今日見張りの人たち居ないんだね」


「ウチがお父さんに頼んでん。『薫がおるから問題無いわ』ってな」


「うわ、僕もしかして責任重大?」


「はは♪心配せんでもウチのが薫より強いて」


「うっ……」


なんか男として情けないなぁ、同い年の女の子より弱いなんて……。


「気にせんでええって。将来強かったらそれでええから」


「え、それってどういう」


「さー着いたでー!」


上手いこと話を逸らされてると思いながらも辺りを見回す。


人、人、人。見るとこ見るとこに人が居る。


そう、今日僕たちは二人で街にやって来たのです。昨日とは比べ物にならない程賑やかで、何より人が多いのなんのって。


「大量だね……」


「まるでゴミのようやろ?」


アナタはどこの大佐ですか。


「よっしゃ!最初はゲーセンでも行こか!」


咲良との約束の内容は『最低一日はウチと二人きりで遊べ!』。僕は別に屋敷で遊んでも良かったんだけど咲良が街に繰り出そうこのやろう!って煩いもんだからこうして来てる訳ですハイ。


でも大阪にどんな物があるのかは興味があったから結果オーライなんだけど。


「どりゃあ必殺16コンボぉ!!」


ドガガガガ!


“You Win!!”


ゲーセン……ゲームセンターに入って数分、僕はただ格ゲーをやり続けている咲良の後ろで観戦している。その後方には人だかりも出来てたりも……。


「オイあの子スゴいで」


「ホンマや、さっきから全員瞬殺してるやん」


「かなりやり込んでんなアレは……」


「なっはっは♪どっからでもかかってこんかい♪」


咲良は野次馬の言葉で天狗状態……こりゃ埒があかない。


「じゃあ僕が相手だ」


「おぉ?なんや薫、やったことあるんか?」


「ちょっとだけね」


そうちょっとだけ……ほんのちょっとだけやった事がある。


「ほほぅええ度胸やんけ、返り討ちにしたるわ!」


「お手柔らかに」


互いにキャラを選択、咲良は格ゲーではよく見かける女キャラ。僕はよく解らんジジイだ。


“Ready!”


「行くでぇ!」


ドガガガガガガガガガガ!


“You Win!!”


「…………は?」


画面にその文字が出たのは咲良……では無く僕の方。女の子がジジイにフルボッコという何ともカオスな光景を目の当たりにした野次馬たちも口あんぐりだ。


「な、な、な」


「何で僕がこんなに強いんだって聞きたいんでしょ?」


「そう!それそれそれや!何でそんなに強いねん!?」


動揺してるのは解ったからさ、人に指差すのはやめましょうよ。


「だからさ、前にちょっとやった事あるって言ったじゃん」


「そんなんで納得いくかぁ!ウチは何回もやってんねんぞ!」


「さーさー咲良も負けたんだし他のゲームでもやろうか」


「話逸らすなぁ!」


「お互い様だよ」


まぁ本当の理由言っても信じないだろうから言わないだけだけど。皆がご存知あの人の相手してただけだもん。


「もうええ!他ので絶対勝ったるからな!」


「来い。高橋クオリティを見せてやる」


「言うたなー!?」


うん、自分でも何言ってんのかよく解りませんよ。


でもゲームセンターって不必要にテンション上がるんだよね。ね?解ってくれるよね!?


「ゴチャゴチャうっさいわぁ!さっさと行くで!」


こんな感じで二人して妙なテンションのまま次々ゲームをしていった。


UFOキャッチャーでは、

「ウチの方がちょいデカイやん!」


「いーや僕の方が大きいね!」


獲った獲物のサイズで勝負したものの判定が着かずドロー。






太鼓を叩く音ゲーでは、


「どりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」


「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!!」


同点。てかフルカウントした。






エアホッケーでは、


「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


「やああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン!!!


ボンッ!


「「あ」」


決着が着く前に機械が故障し全力で逃走。店員が来た頃にはゲームセンターの外だった。


「咲良打つの強すぎ!」


「薫もやん!女の子相手に出す威力ちゃうであんなん!」


「イヤ咲良だし良いかなって」


「何か言うたかコラ」


「あ!お腹空いたし何か食べようよ!」


「あっ、待て!」






どたばたしながらもたこ焼きを買い近くの公園で食べました。美味しかったです。


「どこの日記やねん」


「へ?」


「あーいや、何かそうツッコまなアカン気がして」


「? 変なの」


まだまだだらだら続きますよ、ええ続きます。 何でかって?   この先の展開で悩んでるからに決まってるじゃないですか(笑)

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