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─74日目 ミッションいんぽっしぼー。─


「だんっだんっだーだんっ!」


「……何よそれ?」


「ミッションインぽっしぼーのテーマ」


「それが!?」


サクラでーすっ。ただいまチアりんと下校中です。え、他の2人はどうしたって?なんでも用事があるらしくて今日は先に帰っちゃったんですよ。たまには良いでしょこんなのも。


「と、ところでサクラ……ホントに行くの?」


「チアりんの為にもこれだけは譲れないっしょ!」


「そ、そうかなァ……」


そうして到着したのは私の家。


「ねぇやっぱり止め」


「ダメ。行くよ」


「うぅ〜っ……」


んな顔しなさんなって、なんか私がイジメてるみたいじゃん。


「じゃあ潜入開始!だんっだんっだーだんっ!」


「自分の家でしょ!ったく……お、おじゃまします」


「だんっだんっだーだんっ!」


「うるさいわよ!」


むぅ、折角いい雰囲気出そうとしたのに。


「で、結局目の前まで来たけど」


「ここが……カオルさんの部屋……」


そうなのです!今回私たちはカオル兄の部屋に入ってみようと思うのです!昨日入ってたじゃんって思ったそこの君!チアりんがそんなの普通に出来ると思う?無理でしょ?


実は昨日チアりんにはカオル兄の部屋だって言ってなかったんだよね。気づいてなかったみたいだから後で言ったの。そしたら、


「*@?£!!?」


とか叫んでたし。私も悪かったかなって思ったワケだよ。で、現在に至ります。


「い、いい行くわよ……」


「ドアノブ握りながらガタガタ震えるの見てるとすんごい変なんだけど」


「だ、だってぇ……」


だからんな顔しなさんなって。


「えーいまどろっこしい!オープーンッ!」


チアりんの手ごとドアノブを捻り扉を開ける。


「………………」


チアりん、完全にフリーズ。


「おーいチアりーん?戻ってこーい」


「はわっ!?あ、えっ!?」

どうやら夢の国へトリップしてたご様子で。


「カオルさんの部屋……」


「ん、そだよ」


しっかし改めて見ると気持ち悪い程片付いてるなぁ。床にはゴミ1つ落ちてない。本棚の一段目には教科書及び参考書、二段目には小説やら、後の段は全てジャンプコミックスが綺麗に置かれてある。後は真っ白なカーペットに勉強机、クローゼットとベッド位だろうね。


「本の数凄いわねー……」


チアりんが本棚の前で驚いている。まぁ大量のマンガが一冊一冊クリアカバーされてる方が私からしてみれば驚きなんだけどさ。


「あ!この小説読んだことある……えへへ、カオルさんと同じ♪」


にへらっ。


うぉう!?チアりんの顔が突然ふにゃけたよ!?






「次はクローゼット」


「カオルさんってどんな服持ってるのかしら……」


チアりんがこう言ってるのには理由がある。カオル兄は案外服にこだわらないタイプなので、基本的には学校の制服で過ごす事が多い。着るのは休日くらいだ。だからチアりんが今まで見たカオル兄の私服はあまり無かったりするの。


「いざオープン!」


両開きの扉をガバッと開ける。


「結構あるのね」


「うん。ママがカオル兄を着せ替えて遊んでた時期があったからその時のが大半だけど」


「へぇー……センス良いのに何で着ないのかしら」


外見を気にしないからだよ。






「そんで勉強机!」


数冊の参考書とスタンドライトが置いてある。消しカス等は勿論無い。


「あれ、この写真……」


「どしたの?」


チアりんが手に持っていたのは机の端に立て掛けてあった1枚の写真。確か2年くらい前に撮った写真って言ってたっけ。えーっとつまり……、


「その時のカオル兄中2だよ」


「ふぅん……中学生のカオルさんもカワイイ♪」


にへらっ。


うぉう!?また、またふにゃけたよ!?ねぇ見たでしょ今の!え、見れない?アンタらの目は飾りかっ!






「そしてベッド」


カオル兄が毎日使ってるベッドでございます。掛け布団も綺麗に畳まれております。何か売り物みたいです。正直ここまでする意味解りません。


「………………」


「?」


ふとチアりんの方を見てみると……ありゃ、またトリップ状態だわ。


「一回ここで寝てみたら?」


冗談混じりに耳元でそっと囁いてみる。すると、


「うん……」


「へ?」


あの……チアキちゃん?フラついた足取りでベッドに近づくのはなぜかにゃ?あ、私がそうしたらって言ったんだった。


「カオルさん……ベッド……一緒……」


何かぶつぶつ言いながら掛け布団被っちゃいましたねハイ。


「…………すぅ」


マジで寝んのかい!











「ただいまー……ん?今日はチアキちゃんだけなのか珍しい」


とんとんとんとんとん。


「ふぅ、さてと」


「しーっ!」


「うわぉい!?」


「しーっ!!」


「お、おう悪い……じゃなくてサクラ!何で俺の部屋に居るんだよ!?」


「それは言えないけどとにかくしーっ!」


「だからそれも何で!?」


「あれっ!」


「?」


「すぅ……すぅ……」


…………………………。


「なんでっ!!?」


「だからしーっ!!!」


「えへへー……カオルさん……むにゃ」


段々とチアりんのキャラが崩壊しつつある中、「夢想空間どうなったのさ?」という声を頂きました。     正直質問無さすぎて書けず、そのまま放置……という形となってしまいましたm(__)m でも近い内やりたいと考えてます!『カイト』に関しての質問、感想などなど何でも(作品自体の感想とか)結構なので、良ければ気軽に送って下さい(^^#でわでわっ

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