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─73日目 なーーーッ!!─


「カオル様」


ナレーションがいまいちパッとしない作者に引き続きカオルがお送りします。


ついさっき仕事を終え、劉紋会に連絡を入れた後その場で待機、数分後に遣いの人達がやってきました。


「コイツですかい?」


「ええ、お願いします」


「へい。ああそれと会長から言伝てが」


「? 何ですか?」


「近い内に斑鳩全隊員を関西に招集する、との事です」


「招集?何かあったんですか?」


「いえ……自分達は何も知らされていないので」


「そうですか……」


そうして一連のやり取りと一枚の手紙を貰った後、彼等は未だ意識の無いシマノと共に去っていった。


その後、俺は現場の後始末及び残りの3人を警察に突き出してから家へと向かった。


時間は昼過ぎ……一回帰ってから買い物に行くか。洗い物もあるし。


「……ん?」


家の前まで着くと、中から騒ぎ声が聞こえてくるのに気が付いた。


「まーたあの4人か……」


大体の予想がつきながらもドアノブに手を掛ける。


「ただい」


「なーーーッ!!」


「げふぇっ!?」


開けた途端に腹部に衝撃が……。


「なーーーッ!!」


だだだただ〜……。


「……何だったんだ今のは」


てか腹がヤベェ。足がふらつく……さっき電撃喰らったばっかってのが大きいけど。


「サクラー!全く……ってか、カオルさん!?」


あ、チアキちゃんいらっしゃい。


「ふぇっ!?た、倒れてる!カオルさん!?カオルさーんっ!!」


あらー……流石に限界だったかー。あれ、何か周りが真っ暗に……パーティ全滅?持ち金が半分になるのは正直イタい……な……。











──同時刻。劉紋会関東支部。


「会長、連れてきました」


「ん、ありがと♪」


「ぐっ……」


「目が覚めた?」


「……ここは」


「劉紋会よ」


「そうか……負けたのか俺」


「ええ。だから此処に連れて来られたの」


「解ってる。俺から情報を引き出そうって魂胆だろ?」


「隠してもムダみたいね……じゃ、悪いけどちゃっちゃと吐いてくれる?誰の指示でやったの?何を企んでたの?」


「ハッ、誰が言うかよ」


「ふぅーん、成る程ねぇ」


「え?」


「残念♪私にそんな抵抗したって関係無いわよ」


「何!?」


「もう連れてっていいよん♪オダって人のトコまでね」


「へい」


「あ!?ちょっと待てよ、おいっ!」


ぱたんっ。


「ふぅ……つかれたぁ」


「あんま無理せんで下さい会長。情報収集ぐらい俺らに任せてくれても」


「バカね。もしデタラメなの言ってきたらこっちもそうだって断言出来ないじゃない。だからよ」


「しかしその能力は貴女にも……」


「うん。でも代わりに良いこと解ったわよ」


「え」


「イヤ……寧ろ悪いかも知れない。今回の場合は」


「な、何が解ったんですか?」


「まだ内緒♪でも直に解るわ」


「は、はぁ…………」


「……斑鳩集めるって言ったのはこういう事だったのね、パパちゃん」











──何処だここ?


ああ、知ってる。


この声を、俺は知ってる。


懐かしい、そして愛しい声。


「ん……」


「やっと起きたかカオル兄」


「アナタのせいでしょうがぁっ!!?」


「うっ……チアりんこあいよぅ」


「カオルっちも軟弱だねー、サっちんの頭突き受けたくらいで倒れるなんてさ」


「疲れてたんですかー?」


ここは……俺の部屋か。そっか、俺さっき倒れて……あ。


「ところでサクラ、『なーーーッ!!』って何だアレ?」


「うにゃ?別に意味は無いけど」


そうでした。この小娘のすることなすことの大半は無意味だったんだ。


「失礼なっ!」


「だから読むなとっ!」


「ねーカオルっち」


「なんだユッキー」


「ベッドの下見たけどやらすぃ〜本が一冊も無かったのはどして?」


「ある訳無いだろバカヤロウ」


「「えー!?」」


「えーってなんだよ!カヨちゃんまで!」


「そ、そんなの無くてもわ、わわわわわっ!」


「わ?わがどうしたのチアキちゃん?」


「うぅっ……なんでもないですぅーっ!」


何故にうずくまるの。


「女ったらし」


「朴念仁ー」


「ピュアボーイめ」


「何でっ!?」


「「「さぁ?」」」


「!? !!?」


「あ、それとカオル兄」


「ん?」


「さっきオダさんって人から電話かかってきたよ?『有り難う』だってさ」


「ん、わかった」


「そうそう聞いてよカオルっち!今朝ここに来たらサっちんがねー」


「いやいやそれよりチアりんが」


「それは言わないでーッ!」


「あははー♪」


「……はは」











──この時、


こんな日々が何時までも続いていくと、


俺は、俺達は思っていた。


そう、確かに…………。


重いようで軽いような、そんなお話。 この作品の真のコンセプトはコレです。     ええ思いつきですけど何か?(^^;

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