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─61日目 いざ劉紋会へ!─


「むむむー、こんな朝から一体何処へ行くんだろ?」


朝日が眩しい今日この頃、私は今カオル兄の跡をつけています。


「ねむー」


「目が線になってるわよ。ふぁ〜…」


無論カヨちゃんチアキちゃんも一緒に。


「だらしないなぁ2人共。いくら祝日だからって寝すぎだよ」


「こんな日くらい寝させてよー…昨日夜通しでググってたんだから」


何を?


「まだ8時だし…」


「学校休みじゃ無かったら起きてる時間帯だよ」


「それはそうだけど」


「まぁまぁ、そう言いながらも付き合ってくれてる君達には感謝してるよ。でも来たからにはしっかりしてもらわないと!」


「「えー…」」


「ホラ行くよ?ただでさえこんなに離れてるんだからカオル兄見失っちゃうじゃん」


2人を引っ張りながら、物陰を利用してカオル兄を追う。その距離実に100メートル。もしこれ以上近づいたら気付かれるからだ。


「大通りに出たね」


そして数分後、さっきより人が多い場所へ出た私達。何時もなら気にしないけど、今はカオル兄の姿を隠す障害物にしか見えない。


「サクラちゃん、あれ」


ようやく目が覚めたカヨちゃんが指差したのは歩道橋。


「なるほど。高い所から見れば分かりやすいわね」


早速歩道橋の上からカオル兄を捜す。


「うーんどこだろ」


「流石にこんなに人が居たらすぐには見つからないよー」


「あそこよ」


「「え?」」


チアキちゃんの目線の先には確かにカオル兄がって見つけるの早っ!!


「ホラさっさと行くわよ」


「むぅ、なんか立場逆転しちゃった」


「それだけ愛の力は偉大なんだよ」


「愛の力?」


「うふふー、なんでもなーい♪」


「???」






チアキちゃんの目の色が変わり、カヨちゃんが上機嫌になって十数分が経過。


「いつまで歩くんだろう…」


カオル兄は相変わらず歩き続けている。こんなに歩くならバスとか使えば良いのに……。


「あ、角曲がったよー」


「分かってるわよ!」


「ちょ、ちょっと待った!」


私が気を抜いた瞬間にカヨちゃん達が走り出した。マズい、早く止めないと……。


「待っ、てっ、て!」


2人の肩を掴み止めたのはちょうど角の手前。ギリギリセーフかな?


「もう少し慎重にいこうよ」


「ごめーん」


「つい焦っちゃって」


バレてないかなと思って角から見てみると……。


「…何やってんだお前ら」


カオル兄が目の前に。


「邪魔だよカオル兄、今カオル兄追って……る」


「誰を追ってるって?」


…………………ぁ。











「…で、話を纏めると俺が黙って出掛けたから気になって付いてきたって事か?」


「うん。ぺろぺろ」


「はいー。ぺろぺろ」


「そうなんです。ぺろぺろ」


季節外れの屋台アイスを奢って貰った私達はカオル兄にありのままを話した。う〜ん冬のアイスも中々美味しい♪


「悪かったな。何も言わないで出ていって」


……財布が軽くなって悲しいのと私への申し訳なさが混ざった苦笑いされても困るんですけど。


「それで何処に行くつもりなんですか?ぺろぺろ」


カヨちゃんが聞くと困ったように、


「えーっと、その、………知り合いの家?」


返答するカオル兄。何故に疑問形?


「もしかして女の人ですか!?ぺろぺろ」


今度はチアキちゃんが聞くと少し考えて、


「うん、確かに何人か居るよ。俺が用あるのも女性だし」


ぴしっ。


返答するカオル兄。…あらら、チアキちゃん石化しちゃった。


「じゃあ私達も付いていって良いですか?」


「え?イヤ止めておいた方が良いと思うけど…」


「行きます!!」


おぉう、一瞬で復活したよチアキちゃん。


「カオルさんに悪い虫が付かないように見張らなければ……!」


「ん?何か言ったチアキちゃん?」


「いいいいえ何でもありませんっ!!」


「青春っていいよねー」


「え?」


「なんでもなーい♪」


「???」











「着いたぞ。ここだ」


「「「……………………」」」


「……どうしたよ?」


でかい。東京ドームくらいの敷地だ。でかすぎる。


「あのぉ…私の記憶が正しければ、この『劉紋会』って所は…」


「ああ、関東及び関西を拠点とした日本屈指の組、だ。カヨちゃん知ってたの?」


「昨日パソコンでたまたまー…」


「か、かかカオルさん…何かの間違い…ですよね?こんなトコに用があるなんて……」


「表札にも劉紋会って書いてあるし間違いないけど」


「あ、もしかして昨日家に来てた人達のこと?」


「まぁそんな所だ。じゃあさっさと入るぞ」


「おー!やっぱりでかい家に入るのはテンション上がるね!」


「カヨ…私達生きて帰れるかしら?」


「冷たくなっちゃってるかもねー」


「軽々しく言わないでよね……」


後ろから聞こえてくるそんな会話を一切無視してカオル兄はインターホンを鳴らす。


1分後。年季の入った両開きの扉がゆっくり音を立てて開いた。


『おざいやーっす!!!』


すると途端に図太い声が大量に耳に入ってきた。多分『おはようございます』って言ったみたいけど…気合い入りすぎでしょ。


「カオルさんわざわざご苦労様です!」


「オーバーですよ。あとカオルで良いって何度も言ってるのに」


「言ってくれれば自分らが迎えに上がったのに」


「来るとしてもジャガーでしょうが。近所に誤解されそうだったから断ったんです」


「ところでこちらのお嬢さん達は?」


「ああ、俺の妹とそのお友達です。付いてきちゃったんで…」


「ほお、カオルさんが以前話してくれてた娘達ですかい!こりゃあ可愛らしい嬢ちゃんばかりだ」


「でしょでしょ?話の解るおっちゃんだ」


「自分で言うなよな」


「ハッハッハ!そうとも俺は話の解るおっちゃんよ!」


「あーこの人ロリコンだぞ?」


「そうなの?」


「将来はちっちゃい女性を嫁さんに貰いてぇっス!!」


「生粋のロリコンだー」


「犯罪の香りしかしないわね……」


「そう誉めるな!ハッハッハ!!」


「「……………」」


「仮にもそういう職だから」


「「ハッハッハ!!」」


「何でお前も笑ってるんだよ…?」


「ノリで」


「…とにかく俺、会長と話したいんですけど」


「え、サキさん?」


「違う違う。あの人じゃない会長」


「快調さん?」


「誰だよ」


「ですがカオルさん、会長は今日貴方以外に会う気は無いと仰っていたんですが…」


「サクラだけなら一緒でも問題ないんだけど…仕方無いな。テツさん、頼んで良いですか?」


「へい喜んで!!」


「ロリコンさん目が危ない……」


「大丈夫でさぁ!このテツ、ちっちゃい娘は好きだが襲いはしねえ!!それに嬢ちゃん達に手ェ出したらカオルさんに消されちまう!」


「なら安心だねー」


「そうね」


「じゃあ行ってくるから。あんまり迷惑かけるなよー」


「「「はーい♪」」」


「ではカオルさん、案内します」


「はい」


そうしてカオル兄は屋敷の奥へと消えていった。


「さー嬢ちゃん達はこっちだ」


「そう言えばテツさん何歳?」


「20歳だ!」


「「「うそーん」」」


「ハッハッハ!冗談だ!」


「本当はー?」


「30歳」


「「「まだうそーん」」」


「…ホントなのに」


「「「……………」」」


なんかすいません。


はい、タイトルあんま関係ありませんすいません笑 それと今回劉紋会についての説明殆どありませんでしたすいませんでした(^^;  そして言われて気付きましたが二ページ目?突入しましたね。最近方向性を見失いつつありますが、これからも出来る限り頑張りたいです(^^#

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