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─57日目 スキー合宿?そのなな─


「くっ、このぉ!」


雪だるマンを左右に動かしながら雪玉を発射させる。


「よっ、ほっ、とっ」


しかしそれをひょいひょいと軽々しく避ける相手、えーっと名前は……聞いてなかったや。


「そんなんじゃボクには当たらないよ♪」


ボクっ娘としか解ってないからなぁ…どう呼べば良いんだろ?


「そらっ!」


「にゃっ!?」


そう考えてると雪玉が私(雪だるマン)に当たった。


「くそぅ、雪だるマンのままだと動きづらい……」


それでもこの私に雪玉をクリーンヒットさせるとはあの雪山の妖精め!


「もーらい!」


「なっ!?」


気づくと雪玉の嵐が私(雪だるマン)の目の前に!流石にこれは避けれない…。


「ぬぬ、脱出そーち!」


こんな時の為に脱出装置をチヅルさんが付けていたのだ。


雪だるマンの頭が四つに割れて開き、中の私が上空に飛んだってイキナリ!?


「わ、わわ、わっと!」


何とかバランスを保ち地面に積もった雪の上に着地する。今のは正直焦った。5メートルぐらい飛んだんだよ?普通だったら結構アブナイ高さでしょ。


「な…なな……」


…あら?何か口をパクパクさせてらっしゃる。


「どうしたの妖精さん」


「妖精!?ボク何時から妖精になったのさ!?」


「たった今」


「たった今って!ボク人間だよ!?」


や、知ってるってば。冗談の通じない子供だね。


「それよりキミ!キミが雪だるマンの正体だったの!?」


「ん、まー(操縦してたのは)そうだよ」


「そ、そんな…まさか雪だるマンが人型なんて!」


「……………ぇー」


リアクションに困ります。何だろうこの子供の純粋な部分を砕きに砕いたような罪悪感は?


「あ、でも保存に困らないからいっか」


いや保存てアンタ。


「さー正体現した事だし第2ラウンドいってみよーか!!」


やりきれない状態な私なんてお構い無しに戦闘を再開させる気満々の妖精。


「しゃーない、ちょっと本気で戦おっかな」


首をパキポキ鳴らしながら準備運動。


「よっ」


足下の雪を蹴り上げる。


「んしょっと」


その雪を固めて棒状の武器を作る。ベースは木。


当然私の周りには雪が無く、思い切り地面が蹴れる環境だ。


「来なさい!」


武器を野球のバッターみたいに持ち、構える。これで『一番、ライト、サクラちゃん』とかアナウンス流れたらバッチリなのに。私ライト好きだし。


「…ふ、ははははは!面白い、打てるなら打ってみよ!」


おお、相手も乗り気だ。中々良い性格してるねこの子。


「いっくぞー!」


妖精が振りかぶり、


「来いやぁ!!」


雪だるマン(という設定の私)がそれを受けて立つ。


しかも雪山、スキー場のゲレンデで。


もんのすごいカオスな光景の出来上がり。


「喰らえ、我が魔球!」


「初球からって邪道だよ!だけども打つ!」


そんな状況の中でも私は…イヤ、雪だるマン(あくまでもそういう設定なだけだからね?)と妖精は戦いを楽しんだ……。











「………?」


「どしたー?」


「何か音がしないか?」


「音?別に何も聞こえないけど……」


「アミアミの耳が悪いんじゃね?」


「色々と言ってくれたわねぇカイト?」


「サーナンノコトヤラー♪」


シャー!


「あ!逃げるなぁ!!」


シャー!


「勝手に滑ると怒られるぞー」


……ダメだ、もう見えなくなったよあの二人。


「しっかし…」


いくらカイト達でもそんな速く滑れるハズは無い。


そう、ごく僅かに吹雪いてきているのだ。常人では気づかない程度に。


「マズい、かもな」


もしかしたら悪化するかもしれない。だとすると…このスキー場は他と比べて大分広い。誰かはぐれたら捜すのに時間が掛かりそうだ。


「先生…ってあれ?」


俺の周りには誰も居ない…。


はっはーん。


「はぐれたの俺だわ」


さーどーしましょーかね。











「はぁっ…はぁっ…アンタ滑るの速すぎ…」


「あ、アミアミもな…」


「だからそう呼ぶなって言って……る」


「ん?おぁっ、なんか吹雪いてきたな」


「ねえ、これちょっとヤバくない?」


「とにかく皆と合流した方が良さそうだぞ。下まで滑り切れるか分かんねーし」


「じゃあ一先ず引き返す……あれ?」


どっちから滑って来たんだっけ?


「知らね」


さーどーしよーかこの状況。











「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」


「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」


ドガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!


「はぁっ、はぁっ」


「や、やるね雪だるマン…ボクの必殺『超スーパージェノサイドスノウボール零式』を打ち返すとは」


「アンタこそ私の『滅殺ピッチャー返しEX』を素手で止めるなんて…妖精の力を侮ってた」


「「そして何よりジャンプネタが通じるのに驚いた!」」


「気が合うね、私達」


「だね。白黒着けたら友達になろう」


「良いとも。でも負けない」


「ボクだって!」











「うぅっ……どうしよぉー…アミが滑ってたの見えたから追いかけたけど速すぎて見失っちゃったし…吹雪で前も見えないし…困ったなぁ…そんな私はホンジョーって誰に話してるの私?あああ〜、頭が混乱してるぅ〜」


ホントにどーしよー…。


それぞれはぐれちゃいましたねー…どうなるんでしょ? あ、他人事じゃないや。書くの私なんだし笑 吹雪いてる程度がバラバラじゃんって思った人、その辺は時間のズレという事で納得して頂きたいm(__)m

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