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─51日目 スキー合宿?そのいち─


「そろそろって今日かよ!」


「んあ?どうしたよ急に」


見渡す限りの白。雪景色。それは思わず見とれてしまう程に綺麗な光景だった。遅れましたが俺カオルです。


「本当に久々だ……」


最後に来たのは何時だったろう?小学生の頃に行って以来恐らくそんな機会は無かったと思う。


まぁ今はそんな事どうでも良いんだ………。






誰か板貸してください。


「さー滑るぞー!」


隣のカイトが叫んだ。さっきからの会話で解るとは思うが俺達は今スキー場に居る。日の昇らない早朝に集合させられバスでここまで来て昼前に到着。大きな荷物はホテルへ直接運ばれているらしいのでそのまま滑りに行く事となった。


やはり平日というのもあってか俺達以外の人数が少ない。その分一人一人の滑りが平均以上のものだ。こんな人らの前で滑るのか…正直バカにされそうで怖いです。


『スキー板を持参してない生徒はこっちへ付いてくるよーに!レンタルの板を借りに行くぞー!』


「え、レンタルあるのか!?」


少し離れた場所から聞こえた先生の言葉に驚いた。板無くて困ってた俺のオロオロな感じはどうしてくれる。


「その辺のゴミ箱に捨てれば?」


「俺の心中を勝手に読むなよアミ。あとゴミ箱見当たらないし」


『レンタルする生徒、これで全員かー?』


「ほらさっさと行ってきなさいよ。アンタ、板持ってきてないんでしょ?」


「お、おう」


ザクッザクッザクッ。あ、これ足音ね。雪あるしこういう音するんだよ。


…今赤くて角付きのヤツを想像した君!緑のヤツ等も想像してやれよ!






「よーしじゃあ班別に集まれ。右からA班な」


無事レンタル出来たスキー板を抱えて一番右端へと行く。


そう、実は俺A班なのです。え?前にも聞いたって?そんな事気にしないでよ。


「しっかし……」


A班の面子を一通り見てみると、スポーツ万能で有名な奴等、自前のスキー板を持ってきている経験者、そんな奴等の活躍を間近で見たいが為に無理矢理A班に入った女子達など様々だ。


因みに最後のは会長から聞いた。何でも『女ってのは好きなヤツのカッコいい姿を誰よりも近くで見たいものなんだよ!去年も居たから今年もかなり居ると思うぞ?まぁ大概二日目からは他の班に飛ばされるだろうけどな!』…だそうだ。どおりでA班が一番人数が多いワケだよ。それとは無縁な俺は幸か不幸か平和に過ごせそうだ……。






あ、あのぉ…お久しぶりです。ホンジョーと申します。本庄じゃないですよ?本城です。よく間違えられるんですよねぇってそうじゃ無いんですよ!今A班の女子の皆さんがスゴい状況になってるのです!


「カイト様には私が教わるの!」


「いーや私!」


「私よ!カイト様には私が教えて貰うのよ!」


「カイトさんには私が!」


……という状況なのです。


もう少し詳しく説明するとですね。このスキー合宿で好きな人にスキーを教えて貰うと恋が実るという言い伝えが我が高校に古くからあるのですよ。その確率は何と80%!八割ですよ!?ハンパない数値です!!だから皆必死な訳ですが……カイト君大人気だね。でも私からすれば好都合!カオル君に教えて貰えるかも…きゃーっ!


だから皆!お願いだからこのまま頭の中がカイト君一色に染まってて下さい!


「私はカオル君が良い!」


がーん!


「何よ私だって!」


ががーん!


「私も!」


「カオル君には私よ!」


がががーん!!


うぅっ……競争率がみるみる上昇していきます。


「ハルカー?おーい」


「わひゃい!?」


アミに目の前で手をブンブン振られて漸く我に帰りました。


「集合だってさ、リフトで上がって滑るみたいだよ」


「う、うん」


「アンタも頑張りなさいよ?カオルだってカイトに負けず劣らず人気あるんだから」


「う、うん!」


「よしっ!じゃあレッツゴー!!」


どんっ!


「わっ」


アミに突然背中を押され前へと進む私の身体。板は付けっぱなしでストックは持ってない……。


あれ?これマズくないですかぁぁぁぁぁ!?


「ひゃぁぁぁぁぁ〜!?」


「ハルカ!?ここ殆ど平面のハズなのに何で!?ハルカーッ!!?」


「おーホンジョーやる気満々だな!もう滑ってら」


「ホントだ。運動苦手そうなのになー」


ホントはそうだけど今それどうでも良いから早く止めてぇぇぇぇぇ!!




その後私が皆の元へ帰ってきたのは十分後のことでした……………。


はい、早速書きましたよ笑 話が違うぞコノヤローなんて意見は受け入れませんあっはっは〜♪

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