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─37日目 メールを送ろう─


「どーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよーどーしよー!!」


『そんな連続で言ってよく噛まなかったね』


「そんなのどうでもいいよ!」


こんにちは、ホンジョーです!私今パニクってます!


『で?話をまとめると、カオルんちに呼ばれたんでしょ?しかも本人にさ。なら行きゃあいいじゃん』


「簡単に言わないでよー!」


そーなのです!先日私はカオル君に、家へと招待されてしまったのです!でもどうすれば良いか分からないので、とりあえず中学からの友達であるアミに電話してるんです!!


「アミも明日一緒に来てよ!友達呼んでもいいって言ってたしさ」


『えー?ハルカさぁ、そういう時は一人で行って、好印象与えといた方がいいんじゃないの?』


「一人で行ったりしたらそれこそ印象悪くなっちゃうよ!」


『?何でさ』


「だって喋れなくなるもん……」


自分で言ってなんだけど落ち込むなぁ…。


『あー納得』


「しないでよ!」


『どっちなのよ』


「じゃあ納得して!でもしないで!」


『どーどーどー。落ち着きなよ、あたしも付いてってあげるから』


「ホントに!?」


『うん。カオルの料理にもありつけるし』


理由は微妙だけど気にしない。アミは昔からこうだから。


「ありがとーアミ!断られたらどうしようかなって心配だったの!」


「お姉ちゃんさっきからうるさい!」


「あ、ゴメンゴメン」


『アンタまーた妹に怒られたの?もう少し声のトーン下げたら?』


「うぅ…でもアミはうるさいって言わなかったじゃん?」


『それはハルカが喋るときだけ電話を耳から遠ざけてたから』


「なんか複雑な気分なんですけど!」


『おめでとう』


「なんで!?」


祝う要素全く無いよ!?


『じゃ切るね』


「ちょっと待ってよぉ!」


『なに?まだ何かあるの?あたしそろそろバイトなんだけど』


うわ…凄くダルそうな声。親友としてちょっと傷付くな。


「でも負けないもん!」


『は?』


「ゴメンこっちの話それでさ…」


『早めに話終わらしてよ?ハルカってエンジンかかったら話長いし』


「え?そんな事は」


『あるの。この前だって三時間以上話してたじゃない』


「だ、だってそれはー…」


アミが『カオルのドコを好きになったの?』とか聞くからだよぉ……。ドコって言われたらそれは先ずあのカッコいいけどどこか可愛くもある顔、それに誰にでも優しいし、料理が女子より遥かに上手だし運動神経もメチャクチャ良いし!あと女子から人気あるのに全く気付かない鈍感なトコロとか他にも……。


『ハルカー?聞いてるー?』


「わひゃい!?」


別世界へトリップしてたから思わず変な声出しちゃった。


『だからさ、さっさと要件言ってよってハナシ』


「あ、そうだったねゴメン」


『いいよ、いつもの事だし』


「それはそれで落ち込むなぁ……それで話なんだけどね。カオル君にメールか電話、どっちをしたら良いかな?」


『はぁ?そんなの自分で考えなよ』


「考えたけど答えが出なかったからアミに頼んでるんだよぉ!」


「だからお姉ちゃんうるさい!」


「そーりー!」


『なんのコントだ……まぁフツーはメールじゃないの?イキナリ電話するのはいかがなものかと』


「そ、そうだよね。カオル君もメールの方が助かるって…あ」


『あたしに聞く必要無かったじゃん』


「……だね」


『今度こそ切るよ?』


「……うん」


ブツッ。


「……………」


メール、しよう。






─数十分後。


「よし、できた!」


試行錯誤を重ねて完成させたメールがこちら。


『お礼の件ですが、明日にでも伺おうかと思っている所存であります。都合のよい時間をお教え頂ければ助かるのですが如何でしょうか?』


私は硬派かっ!


もう一回やり直そう。えーっと…もう少し女子高生っぽくした方がいいよね。






「できた!」


それがこちら。


『やっほぉ元気ぃ!?明日ソッチ行きたいんだけど大丈夫ぅ?都合いい時間とか教えて欲しいナ☆』


私じゃないよぅ!


やり直し!もっと普通に…自然な感じで…。






「できた!」


それがこちら。


『明日お家に行こうと思うんだけど大丈夫?都合のいい時間教えてくれたらその時間に行くから…ダメ、かなぁ?』


うん、これなら上出来!


「送信、っと…はー何て返事来るかなぁ?あ、新しいフォルダ作らなきゃ!」











─同時刻。


『テレテレッテッテッテー♪』


「ケータイはレベルがあがった!」


「勝手に着メロを変えるなって言ってるだろーが。悪いけどサクラ、どんなメールか見てくれ」


「仕方ない、カオル兄はそのまま手を休めずに晩御飯の準備をなさい」


「やかましい。言われんでもやってるっての」


「今日のメールはなんじゃらほーい♪……うにゃ?」

「どうしたー?」


「………」


『明日お家に行こうと思うんだけど大丈夫?都合のいい時間教えてくれたらその時間に行くから…ダメ、かなぁ?』


「サクラ?」


「………カオル兄」


「ん?」


「出会い系サイトに手を出しちゃダメだって言ったのに!そこになおれぃ!根性叩き直してやる!!」


「………は??」


「問答無用!成敗きーっく!」


「いやちょっと待てやがばふ!」






※初めてメールを送る時は名前を書いて送信しようネ♪






その頃のホンジョー。


「返事、まだかなー…」






ホンジョー待望の返事は、メール送信から五時間後のことだったとか……。


慌ただしく空回り、私の描いてたキャラとなったホンジョーさん笑 よくある話だし共感できる人も多いはず…てか私もした事あるんだよねーΣ(゜Д゜)

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