─27日目 お正月だよ全員集合─
※今回はナレーション少なめです。誰のセリフであるかの判断は読者である皆様に任せます。ではでは……。
「ぶっちゃけ作者が大晦日と正月にはしゃぎすぎて疲れてるだけなんだけどね」
しーっ!それ内緒!!
「あけおめ!」
「あけおめー」
「あけおめよ!」
あーはいあけおめですカオルです。やっと新年になりましたね。今年も宜しくお願いします。
「皆準備できたかー?」
本日は初詣に行きます。サクラ、カヨちゃん、チアキちゃんの三人の保護者として俺はついていきます。
…や、別にやる事無くて暇だからとかじゃないよ?ホントだよ?
「ぶつくさ言ってないで早く行くよカオル兄」
「ほっとけ…はぁ」
俺がドアノブに手をかけると
「あけおめー!」
ドアが開いた。
「うにゃ!」
引っ張られてコケた。
「んあ?どしたよカオル」
「カイトさん!?」
「私もいるぞー!」
「サキさんも!」
「性と快調さんだー」
「だから違うとっ!!」
「だ、誰?この人たち…」
「…チアキちゃん。知らない人だからってカヨちゃんの後ろに隠れなくても」
「え、ああついやってたわ!」
「おー可愛い反応してくれるねー」
「か、かか可愛い!?」
「何だカイト、小学生を口説くつもりか?」
「そんなスキル俺にはねえっス」
「私にはそんなの必要ありませんよカイトさん!!」
「サクラちゃん爆弾発言だねー」
「えへっ♪」
「うぅ…いたたっ」
「だ、大丈夫ですかカオルさん!?」
「大丈夫大丈夫…ははは」
鼻を押さえる俺に対して唯一反応してくれたチアキちゃん。優しいね、この娘は。
「あ、そうだ!カイトさん達も初詣行きませんか?」
「「初詣??」」
「今から皆で行くところだったんですよー」
「ああそうだったんだ」
「なら私達も行くぞ!!」
「じゃあレッツゴー!」
「おー♪」
「「おー!!」」
「…皆ノリノリですね」
「いっつもこんな感じだよ……」
─場所は変わり神社。
「わ、人多いね」
「ホントだな」
正月はやっぱり神社が一番混む。まるで人が……イヤ言わないよ?
「おーい見えてきたぞー」
俺達の中で最も背が高いカイトに頼んで賽銭箱の場所を確認してもらい、少し遠くから投げ込む事に。行儀悪いけどこの場合仕方ないだろ。
「じゃあ私から!」
サクラが勢いよく十円玉を投げた!
─さて、ここで思い出すべき事実がありますね?
サクラは背が低いです。
周りは人だらけ。
そこから生まれる結果は一つ。
スコーン!!!
「ぐぇっ!!」
ドスンッ。
『あ』
バッドイベント発生。
「ひ、人が倒れたぞぉ!」
「何なの!?何なの一体!?」
「き、救急車ぁ!!」
次第に周囲が騒がしくなっていく。
「に、逃げるぞサクラちゃん!」
「ほえ?」
「何で投げた張本人状況分かってねぇんだよ!?」
「ツッコんでる場合じゃありませんよカオルさん!」
「にげろー♪」
「カヨ!?なんか楽しんでないかお前!?」
─除夜の鐘前にて。
「こっちは空いてるね」
「てかこれって鳴らすなら晩のうちじゃ無いのかよ?」
「まぁそう言うなカイト。たまには良いだろ?」
「じゃあ私がいくぞー!」
「かっとばせー!サ、キ、さん!」
「がんばれー」
「あの、その、頑張って下さい!」
「おうよ!せーのーっ!」
─さて、ここでまた思い出すべき事実がありますね?
会長は、馬鹿力の持ち主でもあります。
さっきの流れもあります。
…もう大体解りますよね?
「そらぁっ!!」
ゴオーーーン!!!
ブチッ!
『あ』
鐘をつく棒を吊るしていた紐が千切れた。
「や、ヤベェぞカオル!!」
「はは、は、はははははは」
「カオルさんしっかりー!」
「サキさんナイスショット!!」
「いえーい♪」
「いえーい!!」
「ハイタッチしてる場合かそこの三人!おいカオル!!」
「え、あ、ああ逃げようか。はぁ……」
─小物売り場。
「あ、おみくじ!」
「ホントだー」
「はぁ……」
「元気出しましょうカオルさん!」
「よしっ!じゃあおみくじで勝負だ!!」
『勝負?』
「おう!結果が一番良い奴が勝ちだ!!」
「その勝負のった!」
「ふっ!私の強運を舐めてもらっては困るな!」
「私も運はいいですよー?」
「皆乗り気ね…私も頑張るわよ!」
「もーヤケだ!やってやるー!!」
─そして。
「よーし皆引いたなー!?」
『おー!』
「じゃあ行こうか!先ず俺…えっと、『中吉M』…?」
………M??
「何なのMって」
「次!私いきますね!えっと…『これから目立ち始める』だって。…どういう意味かしら?」
合ってるっぽいけどなんか違う。
「私はねー…『ボロが出ないように』だそうです」
最早運勢じゃ無いだろ。
「私がそんなヘマする訳無いでしょー」
その笑顔が怖いです。
「次は私だ!えっと…『生徒会長だからって何でもアリってどうなん?』」
文句?しかもさりげなく関西弁?あと生徒会長とかって的を絞りすぎだろ。
「えーっと、私は…これ!『楽しめ』!!」
何を?
「最後は俺か…えっと、『ドンマイ』」
………………。
「あ、俺だけ裏にも書いてある」
「なんて?」
「……『苦労するね』ってさ」
………………。
「…帰ろうか」
「だね」
その後俺達は、全員でそれぞれのおみくじを木に縛り付けてから家に帰りました…。
…何かやりきれないスタートだなオイ。
明けましておめでとうございます…が、今回はこれが限界です; …それでは皆さん、お休みなさいm(__)m すぴー。