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─16日目 なぞななぞなぞ?─


「うにゃ〜…」


どーもどーも、カオルです。


今の猫みたいな声を出してたのは、猫ボコに顔を埋めている妹のサクラです。今日は一体どうしたんでしょーね。


「どしたー?」


「何時もながら暇なの」


「またか」


「まただよー」


居間でごろごろ転がりながら言われてもなー。一日中ソレしとけば?としか…ねえ?


「だから何かしてー」


「何かって…そうだなー、本でも読めば?」


「えー」


「お前本とか読まないし良い機会かと」


「マンガは読むよ?」


「確かに本だけど何かが違う」


「新聞だって欠かさずチェックしてるし」


「番組表だけだろ」


「でも新聞ってあれがメインでしょ?」


「いいや、あれは裏の主役だ」


「一番後ろだから?」


「それもあるけどさ」


てか新聞は本ですら無いぞ?


「あ、サクラ。お前でも読めそうな本、あるかも」


「およ?」


咄嗟に思い出した俺は二階へ上がり本を取りにいった。


「確かこの辺に…お、あったあった」


本棚から一冊の本を取り出し居間へと戻り、それをサクラに渡してやった。


「これは?」


くるっ、と表紙を見てみるサクラ。


「……『タチの悪いなぞなぞ第二巻!』?」


「今朝見つけたんだよ」


「タチが悪いの?」


「多分」


タイトルに書いてるくらいだからな。そうじゃないと困る。


「ん、そうかもね。二巻からってのもタチが悪いし」


「だな」


俺が買ったんじゃ無いから一巻があるかどうかは分からない。


「じゃ私が問題読むからカオル兄答えてね」


「…どして俺?」


「私が弄りたいから」


…そんな眼を輝かせながら言われても。


ま、俺も暇だし付き合ってやろうかね。


「じゃ始めるよー」


「よっしゃ、どんと来い」


二人でコタツを挟み、いざ問題!


「第一問。『パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?』」


最初は定番で来たか…こんなものにやられる俺では無いわ!!


「フライパン!」


「ぶぶー、違います」


殺られたー!?


「正解は、『賞味期限が二日以上過ぎた何とも言えないパン』でした」


「分かるかそんなもん!!」

食べたくはないけど食べれない事はないって!


……舐めてた。この本ここまでタチが悪いとは…。




「くそ、次!」


「はーい。第二問。『鳥は鳥でも飛べない鳥はなーんだ?』」


また定番…ええい、なるがままよ!!


「ちりとり!」


どうだっ!


「ぶぶー、違います」


また!?


「正解は、『ペンギン』でした」


「そういう問題!?」


間違っちゃいないけどさぁ!!


「まーまー、次いってみよー」




「お、おう!!」


「第三問」


「来い!!」


気合い入ってんなー俺。


「『とある女性は道端で人にお腹を蹴られましたが、怒らないどころか喜びました。なぜでしょう?』」


いきなりレベル高っ!!さっきまで『なーんだ?』とか可愛く聞いてたのに!


だがこの問題は聞いたことがある!悪いな、今回は貰ったぞ!!


「その女性は妊娠していて、お腹の中から赤ん坊に蹴られたから!!」


さあどうだ!?


「ぶぶぶぶー、違います」


うそぉ!?


「正解は、『その人にそっちの趣味があったから』でした」


そっちってどっち!?




「第四問」


「う、うん…」


「元気ないよカオル兄。ほら、スマイルスマイル」


「どっかのファーストフード店ででも買ってこいコノヤロウ」


「むー、つれないなぁ…。どうしたの」


その本のせいだよ!!


「じゃあ読むよ?んと、『トラックがカーブの時に何かが落ちました。何が落ちたのでしょうか?』」


…この答えは簡単だ。普通なら『ブレーキ』。そう、“普通”なら。


もう頭きたぞ!ここは変化球でいってやる!!


「後ろに乗せてたタンス!」

これでどうだ!?


「ぶぶぶぶぶぶぶぶー」


やっぱりー!?


「正解は、『ブレーキ』でした」


ここに来て普通かい!!


「あと追記が。『後ろに乗せてたタンスとか意味解らない答えを言ったそこのキミ!いっぺん人生やり直したら?』」


ぷちん。


「くそおぉぉぉ!殺す!その本引き裂いて消し炭になるまで燃やしてやるうぅぅぅ!!」


「落ち着いてカオル兄!私の暇潰しの道具を奪わないでよ!」


「知るかあぁぁ!」











─10分後。


「少しは落ち着いた?」


「ひゃ、ひゃい………」


本を奪おうとした俺はサクラによって容赦なく返り討ちにされました。ちーん。


「まったく…次の問題いくよ?」


「はぃ……」


「…第五問。『上は洪水で、下は大火事。これなーんだ?』」


…もう変化球なんて言わない。


「……風呂?」


恐る恐る答えを言う。


「………せ」


せ?


せって言ったよな!?


じゃあこれはまさか…


「不正解ー」


ノオォォォォォォォォォ!!!


期待させといてこれですか!?


「正解は、『そんなもん今の世の中ねーよバーカ』でした」


最早正解ですらねえ!!!


「何なんだよその本わ!嫌がらせか?俺への嫌がらせなのか!?そうなのか!?」


「さぁ?けど、」


サクラが何食わぬ顔で言った。


「タチは悪いよね」


「………………ぅん」



全くもってその通りだよ。


友達に出されたなぞなぞを基に書いたこのお話…私も全然分からなかったです(笑)     …それと大分遅くなってしまいましたが、メッセージを送ってくれた方、本当に有り難うございました!!これからも頑張りますので応援宜しくお願いしまーすm(__)m

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