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─14日目 想い方は人それぞれ─


「カーヨちゃーんっ!!」


「おはよーサクラちゃん、相変わらず元気だね」


「えへへ、それほどでもー」


えへへなサクラです、こんにちわ。朝からこんなに元気MAXなのにはちゃんと理由があるのです。


なんと来週!カイトさんがウチに来てくれるそーなんです!やっほーい♪


何かね、カオル兄が言うには昨日の夜の内に頼んだまでは良かったんだって。何はともあれ感謝しないと。カオル兄ありがとねー!!


「へーそうだったんだー」


あ、因みに今の話はカヨちゃんに話してたの。読まれた訳じゃ無いから。


「カイトさんに会うの久しぶりだなー」


「私は会うの初めてになるねー。あ、クリスマスはお世話になりまーす♪カオルさんに」


「うん、お世話しまーす♪カオル兄が」


料理は全部カオル兄がするしこれで合ってる。


「カオルさんのご飯美味しいよねー、毎日食べられるサクラちゃんが羨ましいよ」


席に座り荷物を置く。小学校定番の真っ赤なランドセルだ。


「私からすれば普通になっちゃってるよ」


カヨちゃんの言った通り毎日毎日食べてるからね。


「舌が肥えてるんだねーサクラちゃんは」


「私そんなに太ってる!?」


ま、まさかカヨちゃんに言われてしまうとは…。


「太ってないしその言い方だと私が太ってるみたいじゃん」


「へ?」


カヨちゃんはスリムだけどさ。くそぅ。


「小学生なら皆似たようなもんだよー」


「言われてみればそっか。でも舌が肥えてるって?」


「んー、一言で言うならグルメってことかな」


「グルメ?確かに私強いけど動物を狩った事は」


「それはマンガの話でしょ」


「うん。違うの?」


「全然ー」


すっかりジャ○プに毒されてるね私。カオル兄が毎週必ず買うんだもん、そりゃ読むでしょ。


「ところでさー」


カヨちゃんがにこーっとしながら聞いてきた。何時もながら可愛いのぅ。


「なに?」


「プレゼントみたいなのって持っていった方がいいのかな?」


「…プレゼント?」


「うん。だってクリスマスだしねー、プレゼント交換とかしたら楽しいと思うよ?」


ああ。


すっかり忘れてたじゃん。


「…カヨちゃん」


「なーに?」


「行ってきます」


「え?あ、うん、いってらっしゃいって何処に」


「いざ高校へばっ!」


「それダメだよー!!」




その後必死なカヨちゃんによって止められた私は再び席に座った。


「もー、イキナリ、全速力で、走り出すから、びっくりしたよー…」


珍しく息を乱している。カヨちゃんが走るとこなんて体育以外で見ないもんね。仕方無いか。


「でもカイトさんには早めに聞いておきたいし…どうしたらいいかなー?」


そう、さっき私が高校へ向かおうとしたのは、カヨちゃんが言ったプレゼントが原因。カイトさんが今欲しいのは何かを直接聞き出そうと思ったから。


「サクラちゃんってカイトさんの事好きなんだねー」


「好きっていうか…憧れに近いかな」


初めてカオル兄が家に呼んだ日から、私の想いは変わらない。


あのお日様みたいな暖かい感じが、


何時でも絶えない笑顔が、


ノリのいい性格とかその他色々が、


私は好き。


恋心とかは別としてね。今はまだ、そういうのあんまり分かんないしさ。


「へー。でもプレゼント渡したいのに変わりは無いよねー」


「うん。どうしよう」


「そんなの簡単だよー?」


「え」


カヨちゃんは笑顔で即答した。


「サクラちゃんが選べば良いんだよ。サクラちゃんがカイトさんに一番似合うものを、ね」


「で、でもさ」


「大丈夫、サクラちゃんがカイトさんを解ってるなら、きっとカイトさんも喜んでくれる筈だよー」


「カイトさんを…?」


「そうだよ。それにプレゼントはさ」


口の前に人差し指を立てながら、


「中身が分からない方が楽しいしねー♪」


カヨちゃんは私に言った。




そして、


「…カヨちゃん」


「んー?」


「プレゼント選ぶの手伝って!」


「いーよー♪」




私は思った。


少なくともカヨちゃんは私より大人だと。誕生日は私が勝ってるのになー…。











──夕方。


「ただいまー!」


学校帰りにカヨちゃんとプレゼント選びをし終えた私は、そのまま真っ直ぐ家へと帰った。すると、


「…カオル兄?」


リビングのソファーに腰掛けてどっかのボクサーみたいに真っ白に燃え尽きたカオル兄がいた。


「………ぉ……ぉかえり…」

ホントに消え入りそうな声だ。何があったんだろ?


「……ぁ、そうだ」


カオル兄が続けて口を開いた。無理しなくてもいいのに。


「もう一人……増えた…」


「増えた?兄弟が?」


「ちげー……ほら、クリスマスパーティーの…参加者」


あーツッコミにもキレがない…ってんん?じゃあ4人から5人に?


ハテ?一体誰が?


「ねぇカオル兄」


「おーい……立て…立つんだズョー…ぁ、立った。でもあれ?おいズョーお前何処に行くんだ?なに、牛丼食べに行くだと?ふざけるな今はまだ卓球のホールインワンが」

一応カオル兄に聞いてみたけど…うん、完全に故障中だね。






んーとね、


クリスマスパーティー、それはそれは楽しみだよ?


カイトさん来てくれるしプレゼント渡せるしカオル兄の料理食べ放題だし。






…でもね、


今日のカオル兄見てるとさ、


「おやっさーん…ジャブぶぶぶーあははははははは……」




正直なんか不安です。






…こんなので大丈夫なのかなぁ?

今回は遅め&中身が雑な投稿に…サブタイも適当になっちゃったよぅ…(;_;   皆さんゴメンネ…m(__)m

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