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─1日目 ザ・ファーストモーニング─

基本的に短いのでそこはご了承下さい。 あと初めての投稿なので見苦しい点が多々あると思いますがその辺許して欲しいです。


この物語は、


とある兄妹とその周辺が繰り広げる…ん?いやちょっと表現おかしいかな?まぁいいや。


何気ない日常を赤裸々に綴ったものである。







─朝。

とりあえず何のヘンテツもない朝。


「うーん…」


目を擦りながら洗面所へと向かう私。


「おはよう、カオル兄」


「む、不意討ちとはやるな我が妹よ」


「そんなので感心されてもあんまし嬉しくないぞ、我が兄よ。そもそも挨拶はそんなもんでしょーが」


「ほほー突っ込み所もしっかり抑えてくるとはなー」


「それより歯磨きしながらよくそこまで喋れるね、と私は先に言いたかったよ」


「ふっ、あと一歩が足りないなーサクラは」


「誰もそんな決め手必要として無いから」




…朝っぱらから煩くてごめん。私は桜。まーサクラって呼んでくれたらいいよ。小学四年生。


で、さっきから歯磨きしつつ制服のボタンをとめていき、尚且つ私との会話も難なくこなしているこの器用なのが私の兄にあたる薫。カオルって呼んでやってね。コッチはピカピカの高校一年生。ホントにピカピカなのかどうかは定かじゃ無いけど。



「で、今日の朝ごはんは?」


共に制服に着替え終わったのでリビングへ。


でももうそこで事件発生。


「今日はサクラが当番だけど?」


「え?でも当番表にはカオル兄って…」


我が家には家事の当番表とゆーものがある。両親は諸々の事情で家に居ないから2人で作った訳。


「忘れたか妹よ、昨日は『この借りは必ず!』みたいなノリを見事なまでにかましてくれてたじゃないか」


「…あー思い出した」


昨日疲れてた私は今日の朝ごはんと引き換えに、カオルに晩ごはんやってもらったんだった…


「いやーそれにしても昨夜の白身魚のムニエルは絶品だったねー」


「感想は後で聞くから先に作っちゃってくれいサクラや」


「はいはい分かりましたよカオルさんや」


みたいな流れが毎回生み出されるのが不思議なんだよね。乗せられてるって言うんだっけ?こーゆーの。




「はい早急で作ったよ」


「早いな」


「作者に言ってよね」


つい口走ったが私は作者を知らない。そりゃそーだ。


「しかしスクランブルエッグに味噌汁、おまけに肉まんとは…どういった風の吹き回しなのさ」


言われて初めてこれはこれは見事なコラボレーションだと気付いた。


「いや、冷蔵庫にあったから」


「使えばいいってもんじゃ無いでしょ」


「まぁまぁ見事な和洋折衷じゃない」


「ホントに小四かお前は?それにこれじゃ和洋中折衷だろ。美味しいから良いんだけどさ」


「なら文句言わないの。あと私は設定上確かに小四だよ」


「そういうのサラッと言うなよな」


「ん、朝イチの肉まんも中々…」




「「ごちそうさまー」」


「ふー朝からヘヴィだった」


「自分で作っといてそりゃ無いだろ。あと英語の発音良すぎ」


「んでイキナリなんだけど、」


「イキナリだな」


「今日テストあるの」


「イキナリだな」


「それ2回目だよ」


「それで要件は何でしょーかお嬢さん?」


「話が早いね、出そうな問題に印付けて」


「何と引き換えに?」


「可愛い妹が今日一緒に寝てあげるー」


「頼むからやめてくれ。お前と寝たら身体の節々が痛む」


「んじゃ教えて」


「良いけど友達から巻き上げた金は全額渡せ。微々たる物でもウチの家計に足してくれる」


「がめついね、我が兄ながら」


「うん、我ながら」


「でも何でその事知ってるの?」


「そりゃあ…俺だし?」


「答えになってない気がする」


「気のせいだろ。さて…そろそろ行くか、通学路で見てやるから貸してみ」


「あざーっす!」


「女の子がそんなお礼の言い方するんじゃありません」


「へーへー」


「解ってねーだろばか野郎」


「ばか野郎と言われたのは解ったよ」


「なら良かった、聴力に異常は無いみたいだな」


「まーね。あ、今日の晩ごはんも私なんでそこらへんヨロシク」


「…今日も俺が作ろうか?」


「じゃ一緒に寝てあげよーか?」


「晩御飯任せました」


「うん」




─そんなこんなで私達の1日は始まるのね。大体いつもこんな感じ。兄妹仲良くやってます。



さーて今日のおかずは何にしてやろーかなー?


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