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Manipulated Intelligence Agent ~皇帝によって操られた諜報員たち……~  作者: 11月 ミツシ
第2章、【平行世界の伍長・現実世界のゴタゴタ】
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第2章2話

なぁんか、調子が良くないんですよね…。なんでだろ…。


 

 官邸記者会見室に姿を現したのは、現日本国自由保守民党総裁、霧崎 新造の姿だった。

 霧崎は日本国旗に一礼をし、演壇の前に立った。


『それでは霧崎 新造内閣総理大臣による緊急記者会見を始めます。冒頭総理から発言がございますので質疑応答は総理の発言が終わり次第になりますのでご了承ください。では総理…』


 進行係が司会を始め、いよいよ総理の発言へ入った


『皆様おはようございます。内閣総理大臣の霧崎 加志です。本日は先月の20日ミッドウェー沖に突如として出現した武装艦隊について日本政府よりお話がございます。

 今日午前9時過ぎ武装艦隊は進路を西側からやや南西側へと進路を変え、ちょうどその時日本政府にホットラインが通じ、武装艦隊とのコネクトに成功しました。武装艦隊はス連邦と名乗りその時武装艦隊はある要求を突き付けてきました。

 1)我が艦隊から2隻艦を出すのでそれを受け入れられる港

 2)外国艦の攻撃を防ぐこと

 3)友好不可侵条約の締結

 4)日本国における我が艦隊の安全保障の確定

 これに対し我が日本政府は、全条文を受け入れ、大阪湾への受け入れを許可しました。』


 これには記者たちもざわついた。

 近頃はこの武装艦隊の記事やニュースばかりだった。その最中にこの発表は大きいのだろう。

 総理はこの決断に至った経緯を話し、いよいよ質疑応答へと移った。

 記者たちはほぼ全員手を挙げ、進行係が一人の記者を指名した。


『朝賀新聞の島川です。総理、日本政府からは武装艦隊に何か要求しましたか?』

『はい、日本国領海の侵入の際は、砲弾や航空機の搭載を解除し、8ノットでの侵入を武装艦隊に要求し先方はこれを飲みました』


 島川は何か納得したように席に座った。

 進行係は次にの記者を指名した。


『日協新聞の西田です。総理、中露両国は安全保障理事会で国連共同管理下に置きたがっていますが、そこはどうなのでしょうか』

『今の質問にお答えします。先方は安保理の管理下に置かれることを拒否しており、(我が艦隊の共同管理は宣戦布告と捉え、ス連邦は攻撃する準備がある。我がス連邦および我が艦隊は日本国との交渉を望む)とホットラインで答えられました』


 記者間に驚愕が走った。

 それを喫茶店で見ていた伍長はコーヒーカップがガタガタ振動させるほど動揺しながら画面に食いつくように見ていた。


(ス連邦がなぜ地球にいるのだ?! そしてなぜ日本と交渉を望むのだ…!? だめださっぱりわからん…)


 つまり伍長はス連邦がこの世界に存在していたこと、日本との交渉を望むことに疑問を感じていたのだ。

 伍長はその疑問の一つでもあることをマスターに訪ねた。


「マスター!」

「はい?」

「ス連邦って何なんですか?」

「さぁ…ちょっと待ってね」


 マスターは何やら店の奥に引っ込んでいった。

 そして…


「ああ、あったあった。内閣府のホームページにホットラインで仕入れた情報が載っているんだ」


 相も変わらずの齧りかけのリンゴ会社のノートパソコンを持ってきたマスター。

 そして伍長にも見えるようにセッティングし別サイトを開いた。

 それは政府がス連籍の軍艦…つまり例の武装艦隊との通信で仕入れた情報の一部が載っていたのだが…、伍長はそこのある部分を思わず2度見してしまった。

 ス連邦の首相や国家元首などが書いているのだが…

 

「なっ! ス連邦連合議会首席代表が、ヨーゼフ・アルベルトだと!?」


 つまり、ス連邦の議会首席代表が伍長のおじいちゃんだった。

 しかも彼がさらに驚いたのは、ス連邦が惑星統合連盟の加盟国すべてを1国家にまとめ上げた連合国家だったということだ。つまりその連合議会が実質ス連の最高機関で、その代表が伍長のおじいちゃん。

 何それ怖!







 なお、補足だが、ス連邦大天皇帝の席にはリフェリスタ・スウェットフェルクロードが…。この皇帝は女性であり、フェルトベルク氏の姉に当たるのだが、ではそのフェルトベルク氏はというと…



 

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