【お話】
1950年代。丁度アメリカ合衆国、ソビエト社会主義共和国連邦の冷静真っ盛り。
アメリカ、イギリス、西ドイツなどの西側陣営の指導部には、ある男たちがいた。
アメリカ合衆国国防長官を務め、下院議員、上院議員を務めたベテラン政治家、フェラン・ルーズルート。
イギリスの保守党党首にして英国政府首相を務め、第2次世界大戦では激戦のアフリカ戦線やエル・アラメインの戦いにて衛生兵として従軍経験もある政治家、ジェームズ・チャーチム。
ヴァイマル共和国陸軍中佐を務め、ナチス・ドイツ政権下のドイツ国防軍で非ナチ党の高級将校となりアフリカ戦線にて戦い抜いたヨーゼフ・アルベルト。
そして元ドイツ国防軍伍長にして政界入りし、与党党首に所属後西ドイツ首相に就任し、第4期政権という長期政権を安定して政権運営を行ったアドルフ・アルベルト。
指導部四天王が作れてしまう事はさておき、彼らはソビエト連邦という共産陣営に対抗するため、互いに同盟を結び、互いの関係を深め、交友関係を強く築いていった。
だが、彼らの運命は突然変わってしまう。
アドルフ・アルベルトこと伍長は、いつも通り寝室で眠りについた。
だが、気が付けば、彼は見知らぬ公園で眠っていた。
見たこともないような、場所。ドイツや日本、アメリカ、イギリスにも無い場所だった。
そして、そこには、各国にいるはずのチャーチム、ヨーゼフ、フェランがいた。
そして彼らは、奇妙な世界である仕事に就くことになる。