春の風と香る月
大学に籍を置く青年、東山春風(とうやまはるか)。彼は自分のことすらもあまり理解できておらず、特に感情の動きに関しては自らでもよくわからない点が多い。人見知りのコミュ障で、記憶力にも自信がない。何に対しても基本消極的で面倒くさがり。そして考え方が少し変わってる。そんな彼が、偶然が重なり文芸部に向かうことになった。そこで他学科の同学年、柊木香月(ひいらぎかづき)と出逢い、さらにひょんなことから、彼女に英語を教える立場になってしまった。しかし、香月との出逢いをきっかけに、春風は少しずつ、彼も気づかぬ間に、変化していった。